2016/03/23 に公開
2016年3月11日、東京・Zepp DiverCityにて「アフィリア・サーガ~ルイズ卒業Live~」が開催された。
アフィリア・サーガの”初代”委員長の卒業は、アフィリア・サーガの歴史に残る重大イベント。結成当初から活動してきたルイズ・スフォルツアさんの卒業を祝い見届けるべく、多くの先輩(アフィリア・サーガファンの呼称)、プロデューサーである志倉千代丸氏と桃井はるこ氏、そして過去に在籍していたメンバーも集まり、Zepp DiverCityをルイズさんのカラーである緑に染めた。
「昨日の夜は、「リハーサルの段階で泣いちゃうかも」って思っていたんですが、リハーサルでは割りとケロッとしてて、普通に楽しいライブになりそうだなって思っています。
「本編で私は泣くのだろうか?」って思うくらい、今ハッピーな状態です(笑)
笑っても泣いても最後のステージなので、思いっきり楽しんで悔いのないステージにしたいし、且つ、今日来てくださった先輩全員が、さらにアフィリア・サーガを好きになって、これからも応援してくるような、素晴らしいライブを魅せたいなと思っています。」
と、ライブ前は割と落ち着いた印象を見せるルイズさん。「よーし、7年間の集大成を見せるぞー!おー!」と気合も十分。
ライブ観覧注意事項のアナウンス(通称:影アナ)はルイズさんが務め、そして数え切れない照明と魔法世界のような独特のステージ、「アフィリアの世界」が卒業するルイズさんを待つ。
ルイズさんの担当カラー、緑に染まる会場
自分よりもアフィリア・サーガを優先する、ルイズ委員長
この卒業公演を総括すると、
「現メンバーやサーガの魅力を伝え、これからもサーガを応援してほしい」
と願い、主役であるものの一歩下がるルイズさんと、
「卒業するルイズさんに、思う存分最後の公演を楽しんでもらいたい」
と願い、ルイズさんを目立たせたいメンバーのぶつかり合いだ。
卒業後は裏方としてアフィリア・サーガをサポートする予定のルイズさん。
「ルイズ卒業ライブというよりかは、アフィリア・サーガの今までの歴史を見せつつこれから先まだまだ続いていく、アフィリア・サーガの未来へ向かっていく姿を見せれるようなライブにしたいなと思っています。」
以前行った、卒業インタビューで語ってくれた言葉。ライブ中も、
「これからもアフィリア・サーガについてきてください。」
「みんな一人ひとり良いところがあって、駄目な子なんて一人もいない。」
終始、サーガやメンバーの事を思った発言をしていたルイズさん。
ライブ中、ユカフィン・ドールさんが触れたように、「ルイズが卒業したらサーガが終わる」と、ルイズさんの卒業についてマイナスに捉える声もあった。そういった声に対し、「自分が卒業してもアフィリア・サーガの未来は明るい」と伝えたかった想いもあったのだろう。
サーガの結成から現在まで、歴史を感じたライブ
「ルイズさんにしかできないライブ」を目指し披露されたセットリストは、デビュー曲である『ルミナスの泉』からルイズさん最後の楽曲である『いつか見た虹のその下で』まで、シングル化されたものからアルバム収録曲まで、サーガの歴史を網羅した。7年間の歴史、そして「どの時代のアフィリア・サーガも大好き」という想いが伝わった。
そして、スペシャルゲストとして初期メンバーである、ロゼ・ガーデンフェアリーさん、ミィナ・M・フラーチェさん、リリィ・ココ・エヴァンスさんに声をかけ、同じく初期メンバーであるコヒメ・リト・プッチさんと5人で、「アフィリア・サーガ・レジェンド」を結成。
デビュー曲『ルミナスの泉』の披露や、委員長を決める際、満場一致でルイズさんに決まった事、「委員長なんて無理」とルイズさんが裏で泣いていた事など、初期の魅力や思い出を、訪れた観客へ伝えた。
ルイズにもっと目立ってほしい!現メンバーからの愛と絆
アフィリア・サーガの魅力を伝えようとするルイズさんに、メンバー側は納得しなかった。
本番を直前にしてもケロッとしているルイズさんに対抗意識を燃やし(?)、初っ端から積極的に絡み、泣かせにいく。ルイズさんが思わず涙ぐんでしまうシーンもあった。
ラブ・ベリー・ジャンヌ「ルイズさんに愛お届けします!」
モエ・ミーレイ「ルイズ委員長に、バッキュンしたいです!」
ミュナ・シュリータ「ルイズ委員長に、マイナスイオンパワーchu〜にゅー!」
モモコ・リトルベリー「ルイズ委員長にきゅんきゅん!」
と、ルイズさん用にアレンジした思い思いの自己紹介が披露され、ユカフィンさんは
「ルイズの女神、ユカフィンです」とルイズさんに迫った。
ルイズ「近い近い!」
ルイズさんの見せ場を作ろうと、落ちサビを譲るメンバー。『飛行実習~Learn To Fly~』では、
「ルイズに、ルイズに、あえてよかった」とメンバー・観客が歌詞をアレンジ。その後の落ちサビを務めたルイズさんは、涙声で歌っていた。
卒業する委員長へ、たくさんの贈り物
本編最後の曲、ルイズさんが委員長になった当時の曲『放課後_ロマンス』が終わってからは、メンバーから持ちきれない程のプレゼントが贈られた。
「委員長」の漢字を間違えるユカフィンさん。学力ワースト1位の本領発揮に会場が大笑い。
今後裏方にまわるルイズさんに、カオリ・セレーネ・ゴドランドさんからメンバーサイン入りスタッフTシャツが。明らかなサイズ違いにメンバー総ツッコミ。
そして副委員長として今後サーガを引っ張っていくマホ・ソット・ボーチェさんからは花束。
「委員長として長い間、メンバーの事支えてくれて、いつも笑顔で、ルイズが居てくれたおかげで毎日楽しかったです。
…泣けよー!こっちが泣いちゃうじゃーん!」
と、一歩下がろうとするルイズさんを何とか目立たせたい、メンバーの愛や絆を感じた。
メンバーからの寄せ書きも。
ルイズの事が大嫌いです。けどやっぱり大好きです。初期メンバー・コヒメさん
前述した、自己紹介を各々がルイズさん仕様にアレンジしていた場面、初期メンバーのコヒメさんも「ルイズ ラブな 乙女☆」と言うのかと思っていたが、いつも通り自己紹介。その違和感の理由は、コヒメさんからルイズさんへの手紙で明かされた。
「相談せずに卒業を決めたルイズ。引き止める隙すら与えてくれなくて、すごく辛くて逃げ出したくなりました。そんな格好悪い自分を見せたくなくて、ルイズと距離をとっていました。」
ルイズさんが卒業発表を行った昨年の11月から公演当日まで、距離が空いていた両者。仲が良いからこそ、裏切られた気持ちになり嫌いになっていたコヒメさんだが、ルイズさんへの想いを伝え、ようやく仲直りとなった。
「他のメンバーの卒業の時はもちろん嫌だったけど、駄々をこねず我慢してきました。でもルイズの事が特別だから、デビューから今までどんなにメンバーが変わっても、全部の思い出にルイズがいる。私にとってルイズは、唯一頼りにしていいメンバーで、甘えられる同期で、お姉ちゃんだった。
本当はまだ甘えさせてほしいです。一人になるのは怖いです。本当に大嫌いです。大嫌いだけど、やっぱり大好きです。
卒業後の進路が、サーガを裏からバックアップする事と聞いて、見ている方向は一緒なのかなって思って。仕方ないので、ルイズの卒業を認めます。
こんなにたくさんの人に愛されて、なんて素敵なアイドルだろうって、同期として誇らしく感じたよ。長い間頑張ってきて良かったね。こんなライブができるなんて、昔は考えられなかったよね。ルイズのラストシーンに立ち会えて幸せです。ルイズ、最後まで全力でアイドルやりきってくれてありがとう。7年と4ヶ月、長い間お疲れ様でした。」
ルイズさんからも、相談しなかった事を後悔していた事が語られ、そして唯一残る初期メンバーで、弱音を吐かないコヒメさんが一番心配。周りのメンバーを頼って、そして周りのメンバーも支えてあげてほしいと伝えられた。
ルイズ「コヒメのサポートを頑張るね」
コヒメ「本名を大声で呼んであげるね」
変わらぬ友情を誓った両者。
公演Tシャツと同じデザインの「ルイズ仕様のネイル」
相方の卒業。卒業おめでとうと言いたくなかったユカフィンさん
そして、「ルイフィン」としてコンビを組んでいたユカフィンさんからもお手紙が。初めて手紙を書いたと語るユカフィンさん。同じく卒業発表をしているユカフィンさんだが、ルイズさんが辞める事に後悔していない事を羨ましく思っている事が語られた。
「初期メンバーで委員長のルイズが居てくれておかげで、今があります。ルイズは、いつだって自分の事よりグループの事を一番に考えてくれていました。
落ち込んだり、弱音を吐いたり、それを見せれるのはルイズだけで、面倒くさかったと思います。ユカフィンなら大丈夫って、いつも背中を押してくれました。いつだって前を向いていたルイズ、本当にありがとう。
ルイズがいなくなるアフィリア・サーガが、居てもしょうがないって思って卒業しようと決めた事を少し後悔しています。ルイズは、笑顔で「やりきりました」って言ってくれたから、私たちは今こうやってルイズの卒業を見守る事ができています。
こんなにも長い間、メンバーをまとめて、引っ張っていってくれてありがとう。
最後に、絶対に言いたくなかったこの言葉を贈ります。
ルイズ、今までありがとう。卒業おめでとう。お疲れ様でした。
ルイズの事がみんな、心から大好きです。」
お母さんからもお手紙。たくさんの人に祝福されたライブのフィナーレ
そして、サプライズでお母さんからもお手紙が。恥ずかしがるルイズさん。
「卒業おめでとう。やっと今日の日がきましたね。
たくさんのファンの方の前で卒業ができて、あなたはとても幸福者ですね。
学校でも委員長をした事がない子が、よく頑張りました。
お疲れ様、ルイズ。あなたは私の、とてもとても大切な娘です。
産まれてきてくれてありがとう。
お母さんより」
たくさんの想いを受け取った後、1stシングル収録曲でルイズさんが大好きな『My White Ribbon』を会場中で合唱。集まってくれた先輩一人ひとりにお礼を伝えるかのようにステージを駆け回り、最後のライブを終えた。
「私、ルイズはアフィリア・サーガを卒業します。7年間活動してきて、辛い事も楽しい事もあった。でも、辛い日も楽しい日もあったから、今こうしてステージに立っています。
アフィリア・サーガの歴史は続いていく。だから、私と一緒にこれからもアフィリア・サーガを応援してください!」
「どんな景色が見たい?」というプロデューサー・桃井氏の質問に「武道館」と答えたというルイズさん。現メンバーは、必ずルイズさんを武道館へ連れて行く事を誓った。
そしてアフィリア・サーガからのお知らせとして、本公演が6月1日にDVD化される事、東名阪だけでなく全国各地・海外を含めたワンマンツアーを行う事が発表された。
卒業してもアフィリア・サーガをもっと好きになってほしい。ルイズさんが願う明るい未来に向け、アフィリア・サーガと先輩はリスタートした。
【セットリスト】
未来が私を待っている
術式は誰かのために
セピア
聖ナルwktkノ星
ニーハイ・エゴイスト
マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー
S・M・L☆
飛行実習~Learn To Fly~
ルミナスの泉
My White Ribbon
Everlasting Friends
SURVIVE!!
ネプテューヌ☆サガして
キラキラレディオ
約束のあの空の果てへ
いつか見た虹のその下で
放課後_ロマンス
My White Ribbon(合唱)
【ライブ写真】
ルイズさん作のセットリスト
『マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー』の落ちサビ
『My White Ribbon』では、会場がオレンジに染まる
アフィリア・サーガ・レジェンド
メンバーとの写真
ルイズ推しカメラ
要所で落ちサビを務めるルイズさん
最後の曲、『My White Ribbon(合唱)』
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