2016/12/14 に公開
2016年12月11日、東京・TSUTAYA O-WESTにて、わーすたの全国ツアー「わーすた 完全なるライブハウスツアー2016 ~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」ファイナル公演が開催された。
その名の通り全国各地のライブハウスを周るこのツアーは、10月22日から始まり、わーすたの2016年締めくくりにふさわしくメンバーの地元である広島(松田美里)、福岡(廣川奈々聖)、札幌(小玉梨々華)、名古屋(三品瑠香)、神戸(坂元葉月)と全国5 箇所を2ヶ月にわたり周り盛大に行われた。
この日は、9月に開催された前回の単独公演「わーすたランド わ-3」以来の東京単独公演となり、チケットはSOLD OUT、わーすた特有の女性ファンの多さも際立った。追加で昼公演の開催を決定したが、その昼公演もSOLD OUT。夜公演は関係者席の一部を開放するほどの事態となり、始まる前から公演の盛り上がり、そしてわーすたの勢いを期待させる。
公演はツアータイトルにもある『完全なるアイドル』から始まり、『ワンダフル・ワールド』と続く。ライブのメインの一角を担う曲を序盤から惜しげもなく取り入れ、観客とのコール&レスポンスで、緩やかなスタートを許さない。そして3曲目は『らんらん・時代』。序盤はアイドルらしい可愛さというよりも、「アーティスティック」な一面を魅せる。
その後は『ぱわわわわん!!! パワーパフ ガールズ』『グーチョキパンツの正義さん』、新曲『NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2』と、一転してコミカル路線。『NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2』は、ツアー初日に初めて披露された、水族館をテーマにチップチューンを取り入れた楽曲。ツアーで披露し続けた事で、「メンバーの表情が生き物らしくなってきた。」「ここ、シャッターチャンス」と語るメンバー。
廣川さんと三品さんによる『好きな人とか居ますか』、小玉さん、松田さん、坂元さんによる『にこにこハンブンコ』で折り返した後は、わーしっぷ(ファンの呼称)と一緒に歌いたいと、『ちいさな ちいさな』、そして感謝を伝える『約束だから』を披露。
大切な人を歌う曲である『ちいさな ちいさな』の落ちサビではメンバー同士、ファン同士で手を繋いで合唱、その後のMCでは「もっと大きな会場でライブがしたい。(ファンの)みんなと一緒に階段を上っていきたい」と想いが語られており、『ちいさな ちいさな』『約束だから』でファンとの絆の確認を行っていた。
そして、本編は残り2曲に。「不完全燃焼、後悔して帰ってほしくない」という想いから、『いぬねこ。青春真っ盛り』で会場を沸かせ、本編最後はファイナル公演にちなんで(?)、『うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ』。無事トリケラトプスを倒し、ラストスパートを駆け抜けた。
▼メンバーコメント要約
三品瑠香
「ツアーができるってすごい事だなと改めて思いました。ツアーができるのは、地方の公演でも集まってくださる皆さんのおかげ。一人ひとりに、ありがとうと伝えたい。来てくださって、素敵な思い出をくれて、本当にありがとうございました!」
小玉梨々華
「ツアーって、人との出会いや再会が多いと感じました。このツアーのおかげで初めて会えた方も多くて、友達や家族にも久しぶりに会えて、人との繋がりは大事だなと感じました。これからも繋がりを大事にしながら、わーすたの輪を広められたらいいなと思います。これからも付いてきてください!」
廣川奈々聖
「来てくれるファンの方はもちろんですが、スタッフさんや裏で頑張ってくれる方もいて、このツアーは大きなものなんだなと実感しました。リーダーとして、わーすたの事、わーしっぷさんの事も考えられた良いツアーでした。これで終わりじゃないので、これからも応援してください!」
坂元葉月
「たくさんの方が楽しんでくれて、メンバー全員嬉しかったです。公演と公演の間が空いてしまった時でもブログやSNSでコメントをくれて…これは当たり前に思っちゃいけないけど、でも当たり前にしてくれる皆さんの優しさを実感しました。これからもこの5人、わーしっぷさん、スタッフさんと全力で頑張っていきましょう!」
松田美里
「ツアーを通して、ファンの方の存在をすごく感じました。わーすたは東京でのライブが多いですが、どの地域でもすごく優しい笑顔で迎えてくれて、楽しんでくれました。待っていてくれる方がいるおかげで、こうやってツアーができています。…好きです(笑)、わーすたは、わーしっぷさんが大好きです。今度は、メンバーの地元以外にも行きたい。いろんな景色を観たいので、付いてきてください!」
本編終了時に、本ツアーの模様が2017年2月22日にBlu-ray化される事が告知され、そしてアンコールにて、同日に待望の2ndシングル『ゆうめいに、にゃりたい。』の発売を発表、そのままステージで初披露した。
前作『完全なるアイドル』では、ダークな世界観に合わせメンバーの「ネガティブな意味での本音」を歌詞に盛り込んだが、今作では「有名になりたい(にゃりたい)」とストレート、ポジティブなタイトルに。「ヒマを持て余したネコ耳KAWAIIアイドルが、タイムマシンで過去へ行く」というぶっ飛んだコンセプトで、コンセプト通り歌詞の中に死語も盛り込まれている。
衣装は、POP・カラフル。メンバーそれぞれ担当言語を持つわーすたのコンセプトに合わせ、アメリカ・中国・韓国・イギリス・フランスの民族衣装をイメージしている。ところが、ツアータイトルにある「猫耳捨てて走り出す」どころか、さらに大きい耳を付け、衣装に猫本体も取り付け、“猫感が”増している。これは突っ込んだほうがいいのだろうか。
そしてメンバーへのサプライズとして、2017年4月22日、Zepp DiverCityにてフルバンドでのワンマンライブ開催が発表された。今回の東京ファイナルは会場の空きの都合上、前回のTSUTAYA O-EASTよりキャパを抑えたO-WESTでの開催となったが、遂に来年4月22日、“史上最大のキャパで”わーすたの本気を観る事ができる。
猫との関わりが多いだけに、メンバーからは「すぐ、にゃんにゃん(22日)と絡めようとする」と本音が出るも、正真正銘のサプライズだったらしく、嬉しくて涙ぐむメンバーが印象的。そしてツアーの最後は、これからもファンが付いてきてくれる事を願い、『約束だから』を再び披露、わーすた初の全国ツアーを終えた。
10月22日(これも、にゃんにゃん)の広島公演から始まり、東京ファイナルに至る全公演をSOLD OUTさせ、「完全なる完売での完走」を成し遂げたわーすた。ファイナル公演中に何度も発した、「(このツアーは)これで本当に本当に最後」という言葉が心に残り、ツアーを追っていない人でも、充実したツアーであった事、このツアーを通してモチベーションがさらに上がった事を感じさせた。
ライブハウスツアーは無事に終了したが、「もっと大きな会場でライブがしたい」「皆さんと一緒にどんどん階段を上っていきたい」とメンバーは気合十分。2017年、わーすた3年目の年も楽しみにしたい。
▼セットリスト
SE
完全なるアイドル
ワンダフル・ワールド
らんらん・時代
ぱわわわわん!!! パワーパフ ガールズ
グーチョキパンツの正義さん
NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2
好きな人とか居ますか
にこにこハンブンコ
ちいさな ちいさな
約束だから
いぬねこ。青春真っ盛り
うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ
~アンコール~
ゆうめいに、にゃりたい。
約束だから
▼ライブ情報
2016年12月28日(水)
わーすた わーしっぷ大感謝祭2016
新宿BLAZE
Vol.1:~うるとらみらくるくるクリスマス~(昼) 12:30開場/13:00開演
Vol.2:~完全なるフライングニューイヤー~(夜) 17:30開場/18:00開演
2017年4月22日(土)
わーすた単独公演
Zepp DiverCity TOKYO
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