2015/12/26 に公開
12月17、18日の乃木坂46『アンダーライブ at 日本武道館』公演を迎えるにあたって感じられたのは、このアンダーライブがもはや、選抜メンバーへの“対抗”のような段階から抜け出て、ある独立した色を持ちながら乃木坂46の一部として存在するイベントになっているということだ。この一年、「アンダー」の概念をとらえ直す、もしくは選抜・アンダーという区切りを問い返すような、乃木坂46メンバーの発言が各所で見られた。これは広くメディア中心に活躍する選抜常連メンバーに対して、アンダーのライブ活動がある種のカウンター的な機能を持っていた昨年から、また一歩グループのあり方が先へ進んだことを示している。単にカウンターであるならば、そこにはまだ上下のような見立てが色濃く残ることになる。しかし、少なくともグループ内において、ライブパートの充実を担うアンダーと選抜とが、同等の重さを持ちそれぞれのベクトルで発信力を高めた今年、より屈託なくアンダーライブ特有の密度の濃いライブを楽しめるようになっている。
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