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乃木坂46版『セラミュ 2019』から考える、グループがもつ舞台志向の継承

2019/10/24 に公開

TOKYO DOME CITY HALLで上演されていた『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2019』は、10月14日に東京公演の千穐楽を迎えた。長い歴史をもつ「セラミュ」は昨年、乃木坂46が2チーム制による上演で引き継いで新しい展開を迎え、今年の公演はその流れを受けてのものになる。

2018年版『セラミュ』が鮮烈な印象を残したのは、もとより舞台演劇への志向が強い乃木坂46をキャストに迎えての配役の妙はもちろんのこと、ウォーリー木下の演出による密度の高い絵面の実現や、タキシード仮面/地場衛役の石井美絵子、クイン・ベリル役の玉置成実をはじめとする共演者たちによって、現代的にリファインされた『セラミュ』像が示されたためだった。

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