2016/05/11 に公開
昨年5月と11月に一週間ぶっ通しで行われた「tkmk爆女祭」。「Vol.0&Vol.1」に続く通算3回目となる今回は、ガールズロックバンドCREAが主催者となり一週間全日程に出場。「叫べ!爆女祭 Vol.2」と題し、5月9日(月)から15日(日)まで一週間、目黒鹿鳴館を舞台に行われている。
2日目となった5月10日(火)の「爆女祭」に登場したのが、偶想Drop/逢瀬アキラ/Malcolm Mask McLaren/Milkey Milton/CREAの計5組。この日の模様を以下へお伝えします。
【Milkey Milton】
『プレイボーイ』を合図にMilkey Miltonのライブがスタート。気持ちをウキウキ掻き立てるビートに合わせ、場内で踊るいくつものタオル。その可愛い煽りをヴォーカルのmanaに投げられちゃ、素直に飛び跳ねてゆく気持ちも納得だ。間奏ではギターのumeの前に集まり、拳振り上げ、叫んでゆく観客たち。今宵も場内の空気はいい感じで上がってイキそうだ。
ハートをドキドキときめかせる嬉しい衝動?!。ガーリーという言葉が似合う『Baby Flower』が飛び出した、Milkey Milton自体にガーリーという言葉こそ相応しいエンブレム?!。何処か危うい演奏を、必死の可愛さと可愛く燃えたぎる気持ちでカバー。それを応援してゆく野太い歓声の数々。育ってゆく姿を見守っていきたい、その関係性が素敵じゃない。
カラフルな空気から一変。切々としたバラード『線香花火』が流れだした。chika.の奏でる切ないエレピの雫の上で、気持ちをグッと込み上げながら歌うmana。ザクザクと重量感抱いた音を届ける演奏陣が、切ない表情へ深みも与えてゆく。耳を傾け、刹な情景思い浮かべ聞き惚れる、そんな感覚だ。
「全員の熱い声が聞きたいです」。雄大な音の波が場内中へ広がってゆく。気持ち滾らせる音の絨毯に飛び乗り、観客たちも声を張り上げ出した。高ぶる気持ちを素直に解き放つよう届けたのが『Voice』。本人らは挑発しているのだろうが、その姿に胸をキュッと疼かせる脆さを感じるせいか、ひたむきに爆発させたパワーを全身で受け止めてあげたくなる。
キラキラとした音が輝き放ちながら駆けだした。身体の奥底から沸き上がる昂揚。誰もが『Don't cry goodbye』へ全力でぶつかっていた。舞台上も客席も裸の気持ちをぶつけあう。そう、いい感じで「爆女祭HIGH」な空気が場内には生まれていた。
【Malcolm Mask McLaren】
ラウド/エクストリームなサウンドの上で、3人のアイドルが軽快に弾みながら、晴れな声で歌いだした。『myself』が観客たちの気持ちを明るく解き放ってゆく。Malcolm Mask McLaren、音は激しいのに、なんて爽やか ?!なんだ。場内では観客たちが満面の笑顔で入り乱れ、騒ぎ続けていた。高ぶった勢いの海の中、巧みに泳ぎだした3人。『じるみー』と一緒に熱狂の波を泳ぎ続ければいい。理性を掻き分け、全力で楽しくクロールしてゆけばいい。
カラッと爽やかなメロコアナンバー『WALK』でも、明るく疾走する音の上で、誰もが共に振り真似ながらはしゃぎ続けていた。演奏は止まらない。シンガロングな『Life on the way』に合わせ会場中の人たちが雄叫びを上げ、跳ね続けてゆく。いい感じで気を抜いてはしゃいで逝ける、このパーティパンクなムードがMalcolm Mask McLarenのライブの楽しさだ。
ふたたび演奏は暴走モードに突入。スリリングな空気放つ『ROX』へ挑発され、絶叫の宴を作りあげる爆MENたち!!。3人のエネルギッシュなダンスに挑発され、放たれた絶叫。何時しか彼女たちは全力で魂を振り絞っていた。そう、会場に産まれたヤバい空気が彼女たちを変えてゆく。最後に『乙女クライマー』をぶつけた頃には、情熱的な3人の放つ気迫に触発され、熱血な自分でいれることに喜びを覚えていた。2ステップを踏みながら騒いでた爆MENたちの気迫は、場内にHIGHな空気をしっかりと描き出していた。
【逢瀬アキラ】
逢瀬アキラの登場と同時に、場内は赤いサイリウムの光に染まりだした。真っ赤な大波揺れる海へ、妖艶に、いや、小悪魔な魅力を振りまきながら、彼女は『東京シュルレアリズム』を通し挑発し始めた。それにしても、この真っ赤な大波はすっげぇうねりじゃないか。
一変、爆裂2.5次元ロックチューン『BIND』が飛び出した。爆走する演奏の上で、凛々しく挑発してゆく逢瀬アキラ。いや、彼女自身が何時しか挑む姿勢で客席へ立ち向かっていた。そうすることが今宵のルール、壊れた連中へ対する最上級のおもてなし!!。細かい音程など気にせず、ただただ感情のままに言葉を吐き出し、彼女は雄々しく煽っていた。男勝りな本性見えた姿に嬉しい興奮。それを導き出した、この会場の空気が最高なんだよ。
キュートに炸裂した電波系ロッチューン『PICH♡PICH♡LIFE』が飛び出した。はしゃがずにいれないウキウキとした衝動、可愛く挑発してゆく彼女。そう、カワイイポップは胸をズキュンと射抜くヤバい武器になる。ばらまかれたパンティを振りまわし暴れ狂う観客たち。そのままかぶってしまうくらいの勢いが最高じゃない!!
絶叫混じりに『Ms.Amyは夢遊病』を歌う逢瀬アキラ。妖艶サイコティックな歌が、この日はとても挑発的なエロリストソングとしてビンビンに響いてきた。汗ほとばしるフェロモンが、今宵はたまんない刺激だ。一緒に絶頂へダイブしなきゃ興奮収まらない?!。高ぶった感情のままに『GALE』を歌う逢瀬アキラが、いきなりステージから落ちてしまった。痛みをこらえ立ち上がった彼女は、それでも観客たちへつかみかかっては挑発し続けてゆく。それくらい逢瀬アキラの感情はスパークしていた。いや、ぶち切れずにいれなかった。舞台上や客席も今夜は本気だ。
爽やかに弾けた2.5次元ポップチューン『Kiss me Darlin'♡Love me Darlin'』で分かち合った、はしゃぎ宴げる楽しさ。この日の逢瀬アキラのライブで見た、本気で挑む姿勢。まさに彼女は、「爆女祭」というライブが何かをしっかりと証明してくれた。
【CREA】
Aikoのハウリングしたギターの音色を合図に、Nakiの煽りをエナジーに、CREAのライブがスタート。「爆女祭」2日目、CREAのライブは『新曲(タイトル未定)』から幕を開けた。今宵の彼女たちからは、凄まじい気迫があふれていた。温さなんていらない、目の前の連中を徹底して挑発してこそ、この舞台に相応しいライブが産まれる。Mikuのドラムがガンガン気持ちを煽ってゆく。Hirokaのベースが与えた、胸高ぶらせる熱い振動。場内にはスリリングな、一触即発の緊張感が満ちていた。
熱い熱い煽りのやり取り。腹の奥底から魂引きずり出し、客席へぶつけてゆくNaki。ハード&スリリングな『ReBORN』が、場内に熱い緊張感を生み出していた。互いにぶち切れてゆく。でも、もっと欲しい、なぜならここは「爆女祭」の場。それをメンバーもファンたちも理解していたからこそ、CREAに対する欲求は高まっていた。彼女たちなら、何かを突破してくれるはずだと。
タイトなビートを刻み、『GO+ON』が飛び出した。重く唸る演奏が、場内に黒い熱気を生み出してゆく。雄々しい歌が、観客たちの気持ちをガッとつかもうと伸びていた。
今宵は気迫と気迫の闘いだ。彼女たちに似合うのは協調なんかじゃない、潰し合う姿。その突破口は何か?!。それは誰にもわからない。でも、その奇跡をCREAもファンたちも知っている。その何かを味わいたいからこそ、誰もが叫んでいた。『REASON』に合わせ、絶叫し続けていた。『REASON』に触れながら、その最高の瞬間をつかめそうな手応えを感じていた。
『GO MY WAY!』を通して作り上げた、一緒に大声張り上げ、気持ち一つに拳を交わし合う痛い心地好さ。この曲を聞きながら、武者震い立つ嬉しさを感じていた。ゾクゾクとする昂揚を覚えていた。何かが産まれそう?!。そんな予感もとても感じさせた絶叫のファイトが、最後に繰り広げられた。叫べ!!。無我夢中で叫べばいい。それが今回の「爆女祭」だ!!!!
【偶想Drop】
「安」「定」「は」「糞」の傘を振りながら舞台上へ姿を現したのが偶想Drop。『偶ドロ』の時点で、すでに場内には凄まじいモッシュの風景が産まれていた。激しいエクストリームサウンドの上でガンガンに、偶想Dropは狂った爆弾を次々落し出した。『Hirari.hira hira』を通し、キラキラ輝きながら挑発し続けてゆくメンバーたち。 絶叫と可愛い歌声が混在してゆくこの空間の、なんとカオスなことか。でもそれが、この空間には必要不可欠なエナジーなんだ。
モニターに足をかけ、絶叫混じりに可愛く挑発してゆくメンバーたち。爆裂した『I do!! I do!!』に合わせ、場内では身体ぶつけあう熱狂が産まれていた。終始、挑発する姿勢を忘れることのない偶想Dropの4人。絶叫し、頭を振り乱し、狂った昂揚導き出してこそ、嬉しい恍惚に感覚が包まれてゆく。まさにそんな気分だ。
凄まじいハードコアなデジロックサウンドが炸裂。彼女たちのライブは愛情たっぷりな喧嘩だ。狂った熱狂を生み出した『No.18』に触れながら、血管ブチ切れるくらいの闘いを繰り広げることが、喜びにも変わっていた。『熊さん』に合わせ、激しく2テップしてゆくメンバーや観客たち。ラウドだ、パンクだ、デジコアだとか、そんなことどーでもいい。炸裂した音と4人の全力の気合へ気迫でぶつかることが、何よりもの正解。狂ったお遊戯会は、理性を破壊したい大人たちにとって最高のエクスタシーを覚える宴の場。『Level』で、誰もが野獣となり、本能のままに暴れ狂ってゆく。何時しかメンバーのれいがリフトされ、客席でぶち切れていた。
最後は、4人が光る傘を射しながら、闇夜の中で『@東京』を力強く歌いあげていた。何時しか会場中の人たちが気持ちを嬉しく開放しながら笑顔に包まれていた。彼女たちの歌は絶叫だ。まさに、このイベントに相応しい絶叫で勝負してゆく闘うライブだった。
「叫べ!爆女祭 Vol.2」3日目の出演者は…。
3日日となるた5月11日(水)のイベントに出演するのが、がんばれ!Victory/CASPA/しなまゆ/みならいモンスター/CREAの計5組。ぜひ、目撃して欲しい。
TEXT:長澤智典
「叫べ!爆女祭 Vol.2」
http://www.bakuonsai.com/
CREA
http://crea-music.com/pc/
偶想Drop
http://gusodrop.info/
逢瀬アキラ
http://akiraouse.com/
Malcolm Mask McLaren
http://m.malcolm-mask-mclaren.tokyo/
Milkey Milton
http://www.milkeymilton.net/
―セットリスト―
Milkey Milton
『プレイボーイ』
『Baby Flower』
『線香花火』
『Voice』
『Don't cry goodbye』
Malcolm Mask McLaren
『myself』
『じるみー』
『WALK』
『Life on the way』
『ROX』
『乙女クライマー』
逢瀬アキラ
『東京シュルレアリズム』
『BIND』
『PICH♡PICH♡LIFE』
『Ms.Amyは夢遊病』
『GALE』
『Kiss me Darlin'♡Love me Darlin'』
CREA
『新曲(タイトル未定)』
『ReBORN』
『GO+ON』
『REASON』
『GO MY WAY!』
偶想Drop
『偶ドロ』
『Hirari.hira hira』
『I do!! I do!!』
『No.18』
『熊さん』
『Level』
『@東京』
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