「いつかこのライブに来たことを自慢してほしい」まなみのりさが4thワンマンでみせた“革命”をキミもその眼に焼き付けろ！

2015/07/16 に公開

3人組アイドル“まなみのりさ”が7月4日、4thワンマンライブ「MMRevolution ～まみりぼりゅーしょん～」をshibuya duo MUSIC EXCHANGEで開催した。

広島を本拠に2007年活動を開始した彼女たち。2014年春からは東京に拠点を移した3人は、今年1月10日に六本木Morph-Tokyoで東京での3rdワンマンライブ「MMRe:start」を行い“再始動”を宣言。それから約半年を経ての4thワンマン。“再始動”した彼女たちはどう成長を遂げたのだろうか。

ライブ前会場で行われた囲み取材で、今日のライブのタイトル“Revolution”について、みのりさんは
「構成が革命です。新曲6曲を一気に披露して、投票してもらって1位をライブ中に決めます。」
と、今回のライブの注目ポイントをアピール。

1年以上新曲を発表してなかったまなみのりさだが、ここに来て一気に6曲もの新曲候補をライブで披露するという。

またライブ後には前回のワンマンの会場となった六本木Morph-Tokyoにて「まみりーオールナイトフィーバー」を開催するという。

この日duoに集結した500人以上の“まみりコール”が鳴り響くなか登場した3人がまず歌い出したのは「PUNKISH PRINCESS」。続いてダンスが超キュートな「キライじゃないのぉ」に続ける。

集まったファンにまなみさんは、
「前回のワンマンから半年。この大きな“shibuya duo”でワンマンやるって最初に言ったとき“どうしよう”って思ったけど、こんなにたくさんの人が集まってくれました！」
と感謝の言葉を届ける。

「2曲目だけど熱気がすごい！」「まだまだとばしていきたいと思います！」とメンバーは口々にメッセージを送ると“まなみのりさコール”でファンを、そして自らを奮い立たせる。

本日3曲目はメジャーリリースされた「BLISTER」。タイトルもそうだが彼女たちの心の痛みまで含めてストレートに表現された詞をロックなサウンドにのせて、キレのある3人のダンスで魅せることでまるで1枚の美しい絵画を見るような風景がステージ上に描き出されていく。間奏～ラスサビでは場内全員で手拍子！サイリウムの応援を見慣れた目には非常に新鮮に映る。だけど、これぞ応援の原点だよね！

レーザーを使った演出が印象的な「CQ.CQ. ...横浜エディション」。そしてサビの歌詞にあわせてメンバーもファンもくるくるまわる「ポラリス Ab」。ミニアルバム『まみりサンダー』収録の名曲「レモンサイダーと夏休み」とライブは続く。

そして本日のメインテーマといえる“推し曲投票タイム”へ。

昨年末、優勝した『アイドルお宝くじ　日本全国アイドル大集合SP～お宝カヴァーしNIGHT2014』と今年2～6月のレギュラー放送に出演した「アイドルお宝くじ」の映像がスクリーンに映し出される。毎週アイドルが出演して勝ち抜いていくこの番組でまなみのりさは11週勝ち抜きし、番組新記録を作った。

続いてステージには同番組のプロデューサー斉藤充氏が登場。大歓声でファンが出迎える。

“推し曲投票タイム”とは、メンバーが新曲候補曲6曲を披露。ファンは入場時に配られた投票用紙に披露された楽曲のなかから“推し曲”を書いて投票。ライブ中に集計し順位を発表するというもの。

さっそく推し曲候補の披露だ。

新曲候補1曲目は「ポラリスノーチラス」。海をテーマにした“ポラリス”シリーズの楽曲。

2曲目の「タイムマシーンは必要ないっ」は、「タイムマシンがあればほとんどの人が人生をやり直すと思うけど、この曲の主人公は自分の結婚式をそっとのぞきにいく」超ポジティブな主人公を描いた歌。

3曲目はブリティッシュロックバラード「電気を消して」。恋するふたりが壁を乗り越えていく様子を描いた歌で、“恋よ来い”という歌で、ストレートなメッセージが心にグッとくる。

次の「チェケラベイビー」はわざと男の子にキスのチャンスを与えるちょっと大人な女の子の姿を描いた“カワイイ警告ソング”で、フルコーラスで振りがついたらどうなるかが楽しみな楽曲だった。

5曲目も“ポラリス”シリーズとなる「逆襲のポラリス」。
“逆襲”とはまさに再始動して活動してきた彼女たちの今の生きざま。今の彼女たちの姿を歌に刻み込んだような楽曲だ。

ちなみにタイトルを見た瞬間某ロボットアニメを連想してしまったのは筆者がガノタだからだろうか…。だって「逆襲」って聞くとそれしか思い浮かばないんだもん……でも、そんな気合いで今メンバーはがんばってるんだろうな。…話が脱線してごめんなさい（笑）。

最後に歌われたのは「てぃらりらりんりん」。常に刺激を求め試行錯誤する男の子と対照的な女の子にスポットをあてた90年代風ダンスナンバーに仕上がっていて、これもフルコーラスの振り付けが見たい楽曲だった。

曲披露が終わると斉藤氏が再び登場。「アイドルお宝くじ」の番組スタイルでスタッフが投票用紙をバケツで回収（ちなみに100均のバケツとのこと）していく。

みのりさんは、「6曲ともタイプが違うのでどれが選ばれるかわからない」とコメント。
まなみさんは「全体的に大人っぽい曲が多い」と楽曲について語る。

ここでトークは番組出演当時の話題へ。みのりさんは
「12週連続でＴＶで曲を流していただけたのは大きくて、出演することでファンの層がすごく広がりました。」と感謝。

また番組きっかけでアサヒ飲料の“ドデカミン”のCMに出演したエピソードについても
「ＣＭに出演できたおかげでさらにファンが増えて、スタジオでファンと収録ができたのも嬉しかったです。」と喜びを語った。

ここからは後半戦。後半戦一発目は強いメッセージが胸を打つ「センチメンタルライオット」から「花魁サンダー」。ポラリスシリーズから「ポラリス B」「ポラリス Episode ZERO」をパフォーマンス。

ここで斉藤氏再登場。いよいよ“推し曲”集計結果発表へ！

結果は3位が「チェケラベイビー」。2位は「てぃらりらりんりん」。1位は「逆襲のポラリス」。

「この曲でこの夏“逆襲”したいと思っていて、みんなへの感謝の思いもこもっているので、その曲が1位ですごくうれしいです。」「すごくいい歌詞だから、これから歌うのが楽しみな曲。」
「今までいろんなことがあったけど、ここからもう1度私たちに思いを託してもらってがんばりたいというメッセージが込められています。」
とメンバーが感想を述べる。

ちなみに開演前の会見ではみのりさんが「逆襲のポラリス」を推し曲に挙げていて、他の2人の推し曲はまなみさんが「てぃらりらりんりん」、りささんが「電気を消して」だった。この2曲も何かしらの形でまなみのりさのディスコグラフィーに加えてほしいと願う。

もちろんこの後は「逆ポラ」を再びパフォーマンスだ。

そして本編ラストの「ポラリス」へ。この曲では観客がサークルモッシュする“ポラリスサークル”が名物だが、今回はフロアに柱があるduoに合わせてファンが考案した“Duo向けサークル”のフリップがファンからメンバーに手渡され、それに合わせて場内がポラリスサークル。場内全体がぐるぐるまわる光景は壮観の一言に尽きる。ここでいったんライブは終了。

スクリーンに映し出されたウエディング姿のメンバーたち。そしてステージはバンド仕様にセッティングされ、アンコールはアコースティックライブ形式で行われた。

「去年上京してきて、たくさんのアイドルさんがいることを実感して、その中でどうすれば自分たちを覚えてもらえるだろう？と考えたとき、アコースティックライブにたどりついた。アコースティックライブ自体が“私たちの東京での1つの革命”」だと言うメンバーたち。

アンコール1曲目は「桜エトランゼ」。アコースティックなバンドサウンドが楽曲の世界観をより深く際立たせる。続いては「いつも聴いている曲を違う雰囲気で」ということで「ポラリス」をアコースティックアレンジで披露。

つい今しがた盛大に盛り上がった「ポラリス」がしっとりと違う雰囲気で場内に響き渡る。これは夏の夜空をバックに聴きたい1曲だ。ぜひ来年の夏は野外アコースティックライブを開催してほしい！

まなみさん
「みんなわかってると思うけど（笑）…私は普段は負けずギライ。でもこの半年は日々応援してくれる人が増えるなかで“どうしたらいいんじゃろ”と悩む時期もありました。自分だけじゃなくみんなも悩んでるんじゃないかと思って、定期公演もはじまったなかで“元気もらえます”って言ってもらえて。自分たちで元気になってくれる人がいるんだとわかって不安も晴れて、自分の弱さもファンの方に見せられると思ったんです。」

「この半年でファンのみんなと信頼関係が生まれました。もっと（みんなに）頼りたいです。その分みんなが頼ってきてくれたら…“倍返し”します！」
とファンの方へ感謝を伝えるまなみさん。集まったファンから拍手が巻き起こる。

みのりさんも、ファンにメッセージを贈る
「この半年間、すごくいろんなことがあって濃い時間で、奇跡のような出来事があった。その奇跡は応援してくださるファンの皆さんが起こしてくれたんだって思います。8年もやってると自分に自信がなくなる時もありましたが、みんなが私を変えてくれました。みんなが私に革命を起こしてくれた。ここにいるみんなが仲間。これからは私が皆さんの革命になります。」

「こんなにお客さんが集まると思ってなくて…すごくうれしいです」と話し出す、りささん。

「この半年たくさんのライブをやって握手会で“元気をもらえる”“仲間ができた”と言ってもらえました。アイドルをやっていてそういってもらえるのが一番うれしいです。今まで何度も失敗してがっかりさせたんじゃないかって思ってて、それでも応援してくれるファンが喜んでくれるのがすごくうれしくて。最初は歌とダンスが好きで続けてきたけど、今はみんなに喜んでもらえるからアイドルをやっている。その気持ちに気づかせてくれたのはファンの人たち。それに気づけたのが私の革命でした。」

そして、「みんなと一緒なら目標の“武道館”も行けると思う。」と、ファンに感謝を届ける。

そして、みのりさんが「この8年、期待に応えられなくて止まってばっかりだったけど、もうみんなの期待を裏切りたくないと思いました。今日ライブに来てくれたみんなが、いつかここに来たことを自慢できるグループになります！」と今日を伝説にすることをファンに誓う。

そしてオーラスは「私たちに革命を起こしてくれた曲」という「ポラリス Ab」。「ラスト、まわっていきますか～！」と、再び場内のみんなでくるくる回ってライブをしめくくった。

ライブ中にも告知されたがまなみのりさは、8月1日、2日のTIFに両日出演するほか、8月28日には広島で「まなみのりさが東京のお友達連れてきたよスペシャルライブ」を主催する。会場はHIROSHIMA CLUB QUATTROとなり、palet、WHY@DOLLなど東京のグループを広島に招いての“凱旋ライブ”となる。

東京で“革命”を起こして大きく成長した彼女たちの雄姿を広島のファンは待っていることだろう。彼女たちの革命はまだはじまったばかり。その行く末を一緒に見届けたいと強く感じたライブだった。

【ライブ写真】

まなみさん

みのりさん

りささん

（取材/撮影　葛西桐弥）

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