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ZOOMやバイノーラルマイクを用いた無観客生配信ライブを行なうexpiece。その模様をレポート!!

2020/05/16 に公開

今年2月に活動6周年を迎えたexpiece。現在は、オリジナルメンバーの伊藤ゆいとDJ HINAの姉妹ユニットとして活動をしている。

世間的に今、対外的なライブ活動を行なうことが難しいことから、多くのアイドルたちがオンラインを通した形でのコミュニケーションを重視しているのはみなさんもご存じだろう。expieceもZOOMを用いた特典会や、SHOWROOMや公式サイトを通しての無観客ライブ配信(一部アーカイブはexpieceの公式YouTubeチャンネルにもアップ) など、今の時期だからこそ試せる様々なコミュニケーションの取り方を模索しては、実践し続けている。

中でも、毎週日曜日に1000円のWebチケットを手にした方が楽しめる無観客有料生ライブ配信「expiece Studio LIVE生配信!!」(アーカイブ放送も有り)は、「つねに実験的な試みを行なう場」をテーマに開催しているように、expieceならではの楽しみ方もいろいろと用意。expieceチャンネルを通した生配信の模様を視聴するのは、もちろん。「オンラインでも、みんなの顔を見ながらライブがしたい!」というメンバーの意見から、ZOOMを通したライブ観戦を開始。メンバーの前にある巨大なモニターへ観覧している模様を映し出すことから、通常のライブと同じように2人に姿を観てもらいながら一緒に楽しむことが出来る。毎回がワンマン公演同様の90分ステージのように多くの曲を楽しめれば、間に間に「朗読」や「曲紹介映像」などいろんな企画を挟み込んでいる。一番の特徴が、ライブ中にバイノーラルマイクを用いた配信コーナーを設けていること。ここでは、ライブのセンター最前線で楽しんでいるときに感じるのと同じ臨場感を再現。ヘッドフォンやイヤフォンを通して聞くことで、体感性の高いライブを味わうことが出来る。

ライブの後には、ZOOMを用いたオンラインでの特典会を実施。「制服限定」など、その回だけのスペシャルな楽しみも用意しながら、完全に閉ざされた空間の中、あなたがメンバーを独占してトークを楽しむことが出来るようにするなど、観る人たちを毎週飽きさせないようにとつねに工夫を凝らしている。

ここでは、expieceが毎週日曜日に行なっている「expiece Studio LIVE生配信!!」の中から、5月10日に行なった「Studio LIVE生配信!!」の模様をレポート。どんな風に行なわれているのかも含め、少しでも配信の模様をお伝えしたい。

expieceが生ライブ配信を行なうのは、ライブハウスの空間とはほど遠い小さなスタジオ。とはいえ、そこへライブハウスで体感しているのと同じ臨場感を与えてゆくのは、スタッフ側の技術があってこそ。   

心にスーッと息を吹き込むように、expieceのライブは、ファンたちの中でも支持の高い、美しくも心地好い躍動感を抱いた「スイセン」から幕を開けた。「君の心に降りそそぐ大きな不安や孤独が」と歌いながら、伊藤ゆいは閉ざした心を優しく溶かそうとしてゆく。彼女の背景では、DJ HINAが手拍子をしながらサポート。冬の寒さを少しずつ和らげるような温もりを抱いた歌声が、モニター越しにもしっかり伝わってきたのが嬉しい。きっと誰もが「君の心に降りそそぐ小さな希望や光」を感じながら、このライブに触れていたに違いない。

伊藤ゆいとDJ HINAが、大きく腕を振りながらモニター越しに煽りだした。軽快に跳ねるお洒落なグルーヴに乗せexpieceが披露したのが、「yourself」。モニターの前の人たちの身体を揺らし、立ち上がらせる気持ちを胸に、伊藤ゆいは力強く歌声を響かせれば、DJ HINAも後ろでしっかり煽っていた。

MCの中、ZOOM観戦している人たちを観ながら話をしてゆくところはオンラインライブの新たな形。本音満載、緩いトークのDJ HINAと、そこに絡み、煽る伊藤ゆい。姉妹ならではのぶっちゃけた会話のやり取りもexpieceのライブだからこその楽しさだ。

ファンたちと振りを交わしながら一体化を描く「ありったけのLOVE SONG」では、ZOOMの画面越しに振りをしている人たちを観ながら、2人はパフォーマンス。曲が進むほどに明るさや希望が膨らむ楽曲に合わせ、同じく、気持ちを膨らませるように歌う伊藤ゆい。彼女を、煽りやクラップ、振りを通して支えるDJ HINA。モノクロの心に少しずつ明るい彩りが増えてゆくのを感じれたのも嬉しかった。

DJ HINAの「手拍子」の誘いを受けて届けたのが、触れた人たちの心に「合い言葉は大丈夫」と暖かいエールを送る「きっとAll Right!!」。笑みを浮かべた表情で伊藤ゆいに「大丈夫だから、前を向こう」と想いを届けられ、心に小さな希望の火を灯した人たちも?無邪気に応援するDJ HINAの掛け声も、良いスパイスだ。

ここで登場したのが、メンタリストひな(サングラスをかけたDJ HINA)。彼女はZOOM越しにファンたちにメンタリズムを伝授。彼女の登場に合わせ、ZOOMで観ていた人たちの中にもサングラスをかけだした人たちもいたようで、それを伊藤ゆいはネタにしていた。ZOOMを使わずに観ていたことから、ZOOMで観ている一人一人のリアクションはわからなかったが、2人がファンに話しかけている様を観ていると、目の前で観客たちをいじっている風にも見えていた。メンタル診断中には、ZOOM越しの人もマイクで参加。この感覚こそ、ZOOMも用いた双方向型のライブ配信ならではと言えようか。

緩いトークに続いて披露。ポップ&カラフルに弾け飛ぶ「Over the image」を聞いたとたん、楽しさが何時もより少しだけ倍加され聞こえたのも、感情や感覚がしっかりライブの空気に染まっていたから?!。もちろん、触れた人たちに踏み出す勇気と楽しいを注ぐ楽曲と、伊藤ゆいの明るく伸びのある歌声も相まってということも触れておこう。

DJ HINAのインタヴュー映像を挟み、次のブロックでexpieceが試みたのがバーチャル路上ライブ。ここからは、バイノーラルマイクによる生ライブ配信というスタイルで実施。ヘッドフォンで聞いていると、音の奥行きの差なども感じられ、なかなか面白いなと実感。

披露した「LOVE」は、ハートフルな楽曲。バイノーラルマイク効果もあるのだろう、伊藤ゆいの歌声により臨場感を覚えれば、歌声の微妙な音圧の差、横でクラップするDJ HINAの音との位置関係、さらにスタッフが叩く手の音の距離感なども立体感を持って響いてきた。

ここでは、「冬の路上ライブ」という体で実施。胸をキュッと締めつける悲しさで包み込むように、伊藤ゆいが切なさをたっぷり抱いた声でバラードナンバー「SHINE」を歌いあげる。バイノーラルマイクを用いているのも理由か、同じ声の揺れでも、前からせまるのではなく、微妙に声の位置関係が左右に揺れるように響くのも面白い。

「君が側にいてくれたから、立ち上がる勇気を持てた」と、伊藤ゆいが真心を込めて熱唱。自分たちを支え、未来へ道を示してくれる人たちがいるから、先へと導く光を辿りながら歩いていける。応援してくれるファンたちへの感謝の気持ちを胸に届けた、美しいバラードソングの「Dear...」だ。サビでは、伊藤ゆいとDJ HINAが歌声を重ねながら想いを伝えていた。

「君がいるから」でも、同じよう「一人じゃない」想いをexpieceが歌唱。この曲では、DJ HINAがメインヴォーカルを担当。汚れのない純粋な歌声と、幸せも苦悩もたくさん経験してきた伊藤ゆいだからこそ表現できる明るさの中にも深みを抱いた歌声。その2つが重なることで生まれる真っ直ぐなハーモニーが、胸に希望の光を注いでくれた。

expieceの情報映像を挟み、ライブは最後のブロックへ。ここで披露したのが、生ライブ配信日の前日に出来たばかりの「新曲」(タイトル未定)。ピアノの音色がもの悲しさも誘う、哀愁を抱いた絆&前向きナンバーだ。今は離れてしまった関係だろうと「君が頑張っているから僕も頑張れるんだ」と相手を想い続ける心模様と、「大切な人の頑張る姿に何時だって励まされる自分がいる。だからわたしも前を向ける」という、悲しみを前向きな希望に変えてゆく様をexpieceは伝えてきた。サビでは、2人の合唱も登場。この曲が、ライブ経験を重ね、どんな風に成長してゆくのか楽しみだ。

ここから彼女たちは、一気にスパートをかけだした。キラキラとした輝きを降り注ぐふわふわなエレクトロポップチューン「Catch the dream」を通し、晴々とした気持ちへ2人は導いてゆく。この歌に触れながら、一緒に夢をつかもうと心の中で駆けだした人たちもいたろうか。

暖色に彩られる空間へさらに光を射すようにexpieceが届けたのが、「Only Shiny Way」。伊藤ゆいとDJ HINAが歌声を掛け合えば、サビでは熱情たっぷりに歌いあげる伊藤ゆいの声がモニター(ヘッドフォン)越しに明るく、パワフルに響いていた。心につらさを覚えているとき、この歌が励ましを与えてくれる。

expieceが最後に届けたのが、「We aer expiece!!」。画面越しに観ている人たちにも「一緒に歌おう」と声をかけながら、2人は最後までexpieceのライブへ触れた人たちの心へ楽しいエナジーを注ぎ続けていった。画面越しで、2人と一緒に「ララララララ」と歌を口ずさんでいた人たちもいたに違いない。

たとえネット越しとはいえ、気持ちの温度は電波に乗っても消えることはない。2人の熱した波長と観ている人たちの気持ちのチューニングがしっかり合いさえすれば、目の前にしたライブと同じような「楽しい」や「夢中」を共有出来る。改めて、ライブ配信の楽しみ方をexpieceのライブを通して感じていた。

次のスタジオ生ライブ配信は一週間後の5月17日、では、また来週モニター越しにお会いしようか。






TEXT:長澤智典

expiece『スイセン』Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=OtsMRpmgxFk

★インフォメーション★

毎週金曜日と日曜日にスタジオライブ生配信!!

▶︎毎週金曜日 20:30〜21:00
SHOWROOMにてスタジオライブ無料配信!!
https://www.showroom-live.com/expiece

▶︎毎週日曜日 19:00〜20:30
Expiece公式サイトにて、90分ステージのスタジオライブ生配信!!
https://www.expiece.jp/

expiece Web
https://www.expiece.jp/

expiece twitter
https://twitter.com/exp_iece

expiece BLOG
https://ameblo.jp/exp-iece/

expiece Instagram
https://www.instagram.com/expiece/?hl=ja

expiece YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/expieceJP

expiece SOUNDCROUD
https://soundcloud.com/expiece

伊藤ゆい twitter
https://twitter.com/ito_yui

DJ HINA twitter
https://twitter.com/exp_hina

―セットリスト―                                    
「スイセン」
「yourself」
「ありったけのLOVE SONG」
「きっとAll Right!!」
「Over the image」
「LOVE」
「SHINE」
「Dear...」
「君がいるから」
「新曲」
「Catch the dream」
「Only Shiny Way」
「We aer expiece!!」

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