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【ライブリポート】アップアップガールズ(2) アオハル November 11月4日(月・祝)東京・恵比寿リキッドルーム

2019/11/06 に公開

アップアップガールズ(2)(以降アプガ(2))が、11月4日(月・祝)に東京・恵比寿リキッドルームにて単独ライブ『アップアップガールズ(2) アオハル November』を開催した。11月12日に発売される初のアルバム『アオハル1st』から、新曲「パジャマDEタンテボー」や「ブルースカイブルース」をパフォーマンス。芝居やアカペラを初披露するなど、アプガ(2)の新たな一面を見せるステージが繰り広げられた。公演中には、アルバムの売上枚数が2500枚に達成すると11月下旬に無料フルライブが開催されることがサプライズ発表。さらには、12月1日に東京・初台DOORSで年内最後の単独ライブ『アップアップガールズ(2) アオハル December』が開催されることも発表された。

大勢のファンが会場に詰めかける中、白と水玉柄の新衣装に身を包んだメンバー8人がステージに登場するとつんく♂サウンドプロデュース楽曲「Be lonely together」から勢い全開でライブはスタート。続けてヘドバンも飛び出すロックチューン「ワッチャウッ!!」で観客とともに強烈な盛り上がりを作っていく。
リーダーの高萩千夏が「待ちに待った恵比寿リキッドルームの単独ライブ。私たちめちゃくちゃテンション上がってるので、みなさんも私たちに負けないくらいこの空間を最高に楽しんでいってください!」と声を上げる。吉川茉優の「前にいるみなさんも後ろにいるみなさんも、アプガ(2)とアオハルする準備できてますか!」という声から、明るさマックスの「Sun!×3」を披露。ハードなダンスチューン「っていう初恋のお約束」など4曲連続で披露すると、会場は瞬く間に熱気みなぎる空間となった。

そしてMCコーナーでメンバーがトークを繰り広げたところ、突然タワーレコード代表取締役社長でありアプガ(2)が所属するT-Palette Recordsの代表でもある嶺脇育夫が登場。これまで彼女たちの先輩グループ、アップアップガールズ(仮)に数々の試練を与えてきた嶺脇社長だけに、メンバー8人も若干緊張気味。すると嶺脇社長は「今日は無茶ぶりじゃなく、お客さんにアプガ(2)の初アルバム『アオハル1st』の宣伝とお願いにまいりました。これまでのシングルほぼ全曲入ってる超気合い入ったアルバムなので、このアルバムをきっかけにアプガ(2)にブレイクしてほしいんです。そのためにはたくさんの方に聴いてほしい。特に今日来てるみなさんにぜひ広めてほしいんです」と声を上げる。続けて嶺脇社長は「今回目標がありまして、今CD不況と言われてる中ですがまずはアルバムを2500枚売りたいと思ってます。売れたあかつきには、なんと11月下旬に無料のフルライブをタワーレコードが主催でやりたいと思います!」と、目標をクリアすることで無料ライブ開催を告げた。さらに「発売は来週の11月12日なんですが、実は今日CDを持ってきました! あるだけ持ってこいってことで500枚持ってきたので、今日の終演後に販売します!」とCDの入った段ボールをステージに運び、アルバムの超超先行発売を急遽会場で行うことを発表した。

うれしい発表に喜びつつ目標達成のためにがんばる意思を固めたメンバー8人は、アルバムからの「パジャマDEタンテボー」を披露する。新曲は、爽やかなメロディの響くまさに青春感溢れるポップチューン。アプガ(2)初のタオル回し曲ということもあって、会場全体でタオルを振って楽曲を楽しんだ。

MCコーナーでは、「パジャマDEタンテボー」の振り付けが高萩であること、新衣装はアプガ(2)のグループカラーの白と青春の青とかけて、青と白で作られたことが語られた。

ここからはアプガ(2)初挑戦、『ほかの4人がアプガじゃなかったら。』と題された芝居のコーナー。夢と希望と悩みに溢れる高校生が勇気を持って一歩を踏み出すまで、というのが大まかなストーリー。中川千尋は空手で上を目指す空手女子役。新倉愛海は好きな男子に憧れる女子役。森永新菜は韓国でアイドル活動を目指す女子役。そして、鍛治島彩は憧れのアイドルに踏み出せない女子役で登場。希望感たっぷりな友人3人とは対照的な、自信のない鍛治島。そんな鍛治島が、路上ライブを行なっていたアプガ(2)を偶然見かける。高萩、吉川、佐々木ほのか、島崎友莉亜がアカペラで歌唱する「NOW&FOREVER」に心を打たれた鍛治島。彼女は、アプガ(2)のオーディションを受けることを決意するのだった。

気持ちの入ったメンバーの演技、アカペラの美しいハーモニーに会場から大きな拍手が送られた。すると、アカペラ組が感想を語っていく。島崎は「この挑戦自体、すごく楽しみでうれしかったけど、最初決まったときはこのメンバーの中に私が入っていいのか不安がめちゃくちゃ大きかったです。最初のレッスンは何もできなかったけど、でもこうして本番で楽しくできたのは先輩方が引っ張ってくれたおかげです。そして、私がここに選んでいただけた意味をちゃんと考えて、これからのチャンスにしていきたいと思います」と語った。佐々木は「ほーちゃんは、歌がヘタクソでめちゃ子供っぽい声だし、みんなの足を引っ張ったらどうしようと思ったんです。でも、みんなアドバイスくれてめちゃすごい練習しました。アカペラをやったことで、私、ちょっとは歌が上手くなったかなって思えました。ほんとにできてうれしかったです!」と挑戦したことに意味があったことを語った。

芝居組は、森永から「役柄と自分で似てる部分がありましたか?」と質問が飛ぶと、中川は「お芝居は高校3年生の秋冬にかけての話なんですけど、私は小4のとき本気で空手で上を狙ってたんです。なので、演じやすいな、私にぴったりだなと思いました」と回答。新倉は「私は人見知りなところがあって、もし好き人ができてもモジモジして内気な感じになっちゃうと思うので、この役は自分っぽいなって感じがしました」と語った。そして演技に興味があり実際に芝居ができて喜ぶ森永は「次はメンバー全員でお芝居させていただければと思いました」と意欲を語る。主役を担った鍛治島は「今回、演技という新しい挑戦をさせてもらってうれしかったです。アプガ(2)はこれからも新たな挑戦をして、もっともっとアップアップしていけるようにがんばっていきます」と前向きな思いを口にした。

ライブ後半戦は、吉川をフィーチャーした切ない想いの詰まったミディアムチューン「どしゃ降りのテラス席」から始まった。独特の世界観がクセになる「かかって来なさい」、超ポップチューン「ハッピース♡LOVE」、ノリのいいロックナンバー「OVER DRIVE」、爆発的なアップチューン「二の足Dancing」と5曲連続で披露。パワーみなぎるパフォーマンスで、会場は最高潮の盛り上がりとなった。

MCで高萩がこのライブを通じて感じた思いを述べていく。「アプガ(2)は、最初5人から始まってメンバーの卒業とか加入があって今こうして8人で活動しています。いっぱい変化はしてきましたけど、それでも変わらないのはみなさんの温かさだと思います。これからも私たちはみなさんに、歌やダンスを通してたくさん笑顔を届けていきたいと思います。これからも、たくさんの目標と夢に向かって8人で駆け抜けていきます!」と宣言。「みなさんに感謝の気持ちを込めて、この曲を歌わせてください」という言葉から「We are Winner!」を披露する。前向きな思いの詰まった楽曲で会場中は幸福感に満たし、ライブ本編は締めくくられた。

観客からの熱い声援に応えてのアンコールは、勢いたっぷりな「全部青春!」が歌われる。メンバー8人と観客が一体となって声を出し、会場のボルテージはますます高まった。
ここで、メンバーから今日のライブの感想が語られていく。新倉は「この大きな会場にたくさんの方が来てくださって、私たちと一緒にたくさん声を出してくださって、笑顔をたくさん見せてくれて、ほんとにうれしい気持ちでいっぱいです。私は、メンバーとみなさんと一緒に作るライブが大好きです。なので、もっとたくさんの方を巻き込んでいきたいと思うし、もっともっと前に進まなきゃなと思います。今日のライブを通してもっともっと成長していけるように、日々アップアップしていきます。そして、たった一度きりの青春をみなさんと一緒に、私たちらしく駆け抜けていきたいなと思います!」と語る。佐々木は「ほーちゃんは、みなさんの笑顔をたくさん見れてハピハピハッピーです。みなさんがたくさん声を出してくださって、ほんとに私たちのお客さんは素敵な方でいっぱいだなって今日改めて思いました。ほーちゃんは、まだまだほーちゃんワールド全開でがんばります! ほーちゃんのことを、アプガ(2)のことをこれからもよろしくお願いします!」と元気に語った。鍛治島は「3回目の単独ライブでしたが、ひとりひとりの方がこのワンマンライブをどうワクワクして来てくれてるのかなとか、すごい考えて今日を待ってました。みなさんにとって私たちが、非日常のワクワクになっててほしいなって思うんです。あと、青春って絶対に記憶から薄れないものじゃないですか。アプガ(2)はそういう存在になりたいんです。なので、みなさんの中の青春がライバルだし、その青春に負けちゃいけないなってすごく思ってます。アプガ(2)が、みなさんの記憶に残る最高の思い出になるようになっていきたいです。そして、みなさんの笑顔を原動力にした私たちが、さらにみなさんの原動力になれるようにこれからもがんばっていきます!」と熱い言葉を口にした。

そして吉川が「もう1曲、新曲歌ってもいいですか。男性目線の青春恋愛ソングなんですけど、ほぼソロパートで歌いつないでいく曲になってます」と語ると、アルバムからのもうひとつの新曲「ブルースカイブルース」が披露された。「ブルースカイブルース」は、爽やかさと切なさと高揚感に満ちたギターロックチューン。エモさたっぷりな楽曲を、メンバーひとりひとりがしっかりと歌をつないでいく姿は、頼もしさすら感じた。

さらに島崎が「まだまだアプガ(2)と青春してくれますか!」と声を上げると「スターティングオーバー」が歌われる。青春感の詰まった歌詞をポップに歌唱するアップチューンで観客と弾けまくり、会場の空気をひとつにしたアプガ(2)。

パフォーマンスを終えたあとには、12月1日に東京・初台DOORSで年内最後の単独ライブ『アップアップガールズ(2) アオハル December』の開催を発表。最後の最後は高萩の「2019年、ラストもみなさん一緒にアオハルするぞー!」の掛け声で、観客の“オー!!”の合唱が響き渡りライブは大団円でフィニッシュ。

新たな挑戦が随所に見られた今回のライブ。未知なることにトライして、さらに成長していこうというアプガ(2)の前向きな思いが伝わる公演となった。初のアルバム『アオハル1st』とともに、彼女たちがこれまで以上の進化を遂げることは間違いなさそうだ。今後のアプガ(2)の動向を注目しよう。








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