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Maison book girl、いつまでも消えない4人の残像ーー『Solitude HOTEL 5F』を見て

2018/07/01 に公開

2018年6月23日の東京、神宮外苑。梅雨のしとしと雨がいつの間にか叩きつけるように強くなり、自分の体も荷物もじっとり湿っていた。建て直されてまだ新しい日本青年館の無機質な空間。

開演と同時に巨大なスクリーンの全面に広がったのは、雨の雫にも細胞にも微生物にも見える、透明な玉の連なり。まるで外の世界から続いているよう。タクシーの車窓、寝室の窓、バスルームの扉。窓を叩く雨粒が一つまた一つと重なっていく様に不思議と魅せられ、何も考えずじっと見つめ続けていた、その感覚が呼び起こされた。水面のキラキラや雲の流れる空も同じ。小さく細かい模様が視界いっぱいに広がる、その模様の一つ一つは均質なようでいて微妙に違う。くっついたり離れたりする。

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