2017/11/26 に公開
d-girlsのリーダーでありメインヴォーカリスト、ソロシンガーとしても活動をしているyoshimiこと杉本よしみ。伝説のユニット"d-trance"のメンバーとしてアイドル界へ足を踏み入れて以降、彼女はいくつものユニット活動を行いながらも、ずっとアイドルとしてシーンの最前線に立ち、歌い踊り続けてきた。気がついたら、今年でアイドル活動も10年目( d-girlsとしての活動は今年5年目)。変遷の激しいアイドル界の中、yoshimiは間違いなく「職業、アイドル」を実践し続けている。
気軽にアイドルになれば、気楽にアイドルの名を捨ててゆく子たちが多い今のシーンで、長くアイドル活動を続けてゆくのはとても大変なこと。一時期は、ある程度の年齢を重ねたらアイドルは卒業という風潮もあれば、今でもその傾向は存在している。だからこそ杉本よしみのように、アイドルに限界や制限もないことを示してゆく姿は、多くのアイドルたちの模範であり、「職業、アイドル」を確立してゆくうえでの大きな指針にもなっている。
今もd-girlsとして、来年、赤坂BLITZで予定している単独公演へ向け精力的に活動中。そんなyoshimiが、活動10周年の集大成…というよりは、10年間歩みを通し培った姿を披露しようと、10周年という看板を掲げ、11月29日にshibuya eggmanで2年ぶりとなる単独公演を行う。その公演に向けての想いを、インタヴューという形でお届けしたい。
ソロは歌を聞かせるスタンスで、ユニット活動では盛り上げるライブへ終始してゆく。あえて両極端な姿を提示しながら、二つの活動のバランスを取っています。
――yoshimiさんは今年でソロ活動10周年を迎えました。まさに、経験を重ねてきた歳月になります。
yoshimi:ここへ至るまでにはいくつかのユニット経験を重ねてきましたけど、気がついたら10年経っていたって感じですね。
――いくつものユニット活動を経ながらも続けてきたのは、yoshimiさんなりに背負う覚悟があってのこと?
yoshimi:やっぱり歌が好きなのと、ファンの方が一人もいなくなってたら、もうアイドル活動は辞めていたかもしれないけど。いくつユニットを経てだろうと、私のことを長く応援し続けてくださるファンが多いことが何よりも大きいですね。
もちろん、新しくファンになってくださる方々もいますけど。長いファンの方だと、私と同じよう10年間ライブに通い続けてくださる人たちもいます。中にはデビューライブから見てくださっている方もいるように、その想いはとてもありがたいことだなぁと感じ続けています。
――だったら、一緒に歩み続けようという気持ちにもなりますよね。
yoshimi:そうなんです。
――yoshimiさんの場合は、今はd-girlsとしての活動がメイン。d-girlsとyoshimiソロとしては表現してゆくスタイルはまったく異なります。でも、両方ともアイドル活動と捉えて良いのでしょうか?
yoshimi:そうですね。ソロはバラードを歌わせていただくことが多いように歌を聞かせるスタンスで、ユニット活動では盛り上げるライブへ終始してゆく。あえて両極端な姿を提示していけたらなという感じで、今は二つの活動のバランスを取っています。
――ユニットとソロ、2つの活動のバランスはyoshimiさんには必要なこと?
yoshimi:自分的には、ソロ活動を始める前までは楽しくライブを行うことが活動の中心だったんですけど。ソロ活動を始めるようになり、自分だけで場を盛り上げてゆくことも含め、ソロとしての歌の向上へは強く使命感を持つようになりました。
――そうは言いながらも、d-girlsも歌はyoshimiさんが中心じゃないですか。
yoshimi:ありがたいことに(笑)。そこは結果的にというか、プロデューサーの判断としてそうなった形なんです。私の場合、ワンヴォーカルとパフォーマーという形はこれまでもずっと取ってきたスタイル。その表現手法が私にとっては当たり前だったし、d-girls自体一人一人が主役というか、それぞれヴォーカル面に魅力があるメンバーたちのよう、今もリードヴォーカルという感覚では捉えてないですね。
――昨今のグループアイドルは、何人もの人たちがヴォーカルを取るのが主流じゃないですか。だからこそ、曲ごとにリードヴォーカルを変えてゆくd-girlsのスタイルは特殊だなと感じます。
yoshimi:d-girlsは、ユニゾンさえあまりしないスタイルですからね。ただ、私に関しては、何時しかそれが当たり前のスタイルになってしまいました。
アイドル活動を辞めるときって、自分の先の姿も考えなきゃいけないじゃないですか。
――10年間アイドル活動をしてきた中、辞めようとは思わなかったんですか?
yoshimi:何個かユニットを結成しては解散を経験、節目となるタイミングは何度かあったように、そのとき毎に「このまま辞めるべきなのか、続けようか」とは考えました。
アイドル活動を辞めるときって、自分の先の姿も考えなきゃいけないじゃないですか。「歌を続けるのならアーティストを目指していくべき」とか。でも、「果たして自分も同じフィールドに立って表現出来る歌い手になれるのか?」と考えたとき、正直不安はありました。実際、自分でアーティスト活動も行う意識を強く持ち出したのは最近のことですからね。
――アイドル活動を継続するか、辞めて違う道を描くのかは、いろんな節目を迎えるたびにアイドルなら考えることじゃないですか?
yoshimi:そうでしょうね。そこで女優の道へ進む方や、シンガーソングライター系に進む方が多い印象もありますけど。私は…。
――yoshimiさんは、長くアイドル活動を続けてくというスタイルを築き上げようとしていません?
yoshimi:そこはありますね。後輩たちが育つまでや、自分の体力の限界まではユニット活動が出来たらいいなという気持ちはあります。
――このシーンで長く活動してゆく土壌を築き上げる使命感もあるのでしょうか?
yoshimi:私の場合はアイドルとしての活動歴が長くはなっていますけど。そんな使命感を持っているわけではないですね。むしろ,「みんなで平等に楽しく出来たらいいな」という想いがすごく強いんです。ただし、歌に関してはアーティストとしての使命感は強いです。ここ数年はボイトレの先生にも指導を受けていますし、実際にそれで声の出し方も良くなったなと感じています。
単独公演では、新曲をI WiSHのnaoさんの弾いてくださるピアノの演奏に乗せて披露します。
――yoshimiさんがソロ活動を始めたのは、何時頃からなんですか?
yoshimi:ソロ活動は、d-tranceというユニットを解散し、そのあとくらい??d-girlsが今年で活動5年なんですけど、その前からやっているように、それ以上は経っています。最近はソロ活動自体、そこまで積極的には行っていないんですけど。気持ちのうえでは、d-girlsとソロの二つを平行して続けようという意識を持っています。
――d-girls自体が日々精力的に活動しているよう、なかなかソロ活動の時間を取るのは難しいこと。それでも、イベントを含めソロとしてもコンスタントに歌っているんですよね。
yoshimi:昨年は、ソロ10周年突入イベントをやりました。2年前には東京FMホールで単独公演も行いましたけど。じつは、11月29日にshibuya eggmanで行う単独公演が、ソロワンマンとしては2年ぶりになります。d-girlsでは単独公演を重ねていますけど、ソロとしては、今回が本当に久しぶりになります。
――11月29日にshibuya eggmanで行う「【yoshimi 10周年記念単独公演~10年目の奇跡~】」、具体的にどんな内容になりそうでしょうか?
yoshimi:バラードを中心に唄うことが、まずはメインになること。今回はバンドを従えての演奏もあるように、何曲かは生バンドでお届けします。前回の東京FMホールでは、I WiSHのnaoさんに『ありがとう』というバラード曲を作っていただき、その場で初披露したんですけど。
引き続き今回も、naoさんが楽曲を提供をしてくださることになりました。しかも11月29日のライブでは、『ありがとう』を含め、naoさんの弾いてくださるピアノの演奏に乗せて新曲を披露する形を予定しています。さらに、ゲストとして星野みちるさんが出演し、ライブの幕間を彩ってくださいます。
――ソロでは、d-girlsとはまた違った表情をたっぷり楽しめそうですね。
yoshimi:そうなるように…ぜひ、しっとり癒されに来ていただければと思います。
――yoshimiさん自身、バラードは得意としている歌唱スタイルなんですよね。
yoshimi:正直、以前は得意とは思ってなかったですが、まわりから「バラードシンガーとしても向いてるんじゃないか」と言われ、その後押しもあってバラードを中心に歌い始めた形なんです。個人的にはデジタルミュージックのほうが好きなように、d-girlsのスタイルのほうが得意なんですけど、バラードも自分の歌の魅力にしていきたいなとは思っています。
私、昔はバラードを歌いこなせるなんて思っていなかったんですね。だから、ソロを始めたときはバラードに限らずアップテンポの楽曲も歌ってました。でも、naoさんに提供していただいた『ありがとう』を唄うようになってからは、次第にバラードへ軸の比重が傾いた面もあるなと思います。
――今回の単独公演も「バラードが中心」とはいえ、アップテンポな楽曲だって披露するんですよね。
yoshimi:そうですね。今回は、ソロとしてずっと歌い続けてきた楽曲をメインに構成していきます。
――この日は、d-girlsとは異なる魅力をたっぷりと味わえそうだ。
yoshimi:そうなりますね。現状でも、ぜんぜん違う魅力を味わえそうだなと、私自身が感じています。d-girlsはノンストップで歌いながら場を盛り上げてゆくユニットのように、あまりMCをしないスタイルですけど。ソロ公演に関してはMCも挟みながら、いろんな想いを伝えらたらなぁと思っています。
辞めてくアイドルたちの姿もたくさん見てきましたけど。長く続けている方々も知っているからこそ、そういう人たちと一緒に長くアイドルシーンを盛り上げていけたら。
――今回の単独公演には「10周年」という冠はありますが、10年間を集大成するわけではないんですよね。
yoshimi:そうです。今の自分を見てもらいたい気持ちが主であるように、d-girlsとは違ったyoshimiを見て欲しいという想いのほうが強いですね。
みなさんからはよく「10年ってすごいねぇ」と言われるんですけど、ただただ楽しんでやってきたら10年経っていた感覚なんです。私はけっこう飽きっぽい性格だから、そんな追求心もなければ、何事も広く浅くしか接して来てないんですけど。ここまで歌を真剣に突き詰めてこれたのも、それだけ「歌が好き」だからなのかなとは自分でも思うことです。
――10年間続けるのは、そうそう簡単なことではないですからね。yoshimiさんのように経験を表に出して伝えてゆく人は、とても大切だと思います。
yoshimi:でも最近思うのは、アイドルさんでも長く続ける方が増えているじゃないですか。もちろん、進学など将来のことを考え、いろんな理由から辞めてしまう子たちもいますし、辞めてくアイドルたちの姿もたくさん見てきましたけど、同時に、長く続けている方々も知っている。
だからこそ、そういう人たちと一緒に長くアイドルシーンを盛り上げていけたらいいなという想いがあるんです。今回ゲストで出ていただく星野みちるさんも、そう。そういった出会いはもっともっと増やしていきたいなと思いますし、永遠のアイドルになれるように頑張りたいなと思います。
――yoshimiさんは、辞めてくアイドルたちも数多く見てきたわけじゃないですか。それでも続けている。その意志の強さには敬服します。
yoshimi:なんですかね、努力を努力だと思っちゃうとつらくなると思うんですね。だから私は思わないように…なるべく楽しんで出来るようにと、いつも精神的に保っている感じです。それに、10周年など経験の数字を気にしちゃうと病んじゃうかなぁと思いますからね(笑)。
――今後もd-girlsとソロのバランスを上手く取りながら歌い続けてゆくことが大切だ。
yoshimi:そうですね。d-girlsもオリジナルメンバーは自分だけになってしまいましたけど、続けてきたからこそ、関係者の方も含めいろんな出会いを重ねれば、評価をいただく機会も増えているように「続けることが大事なんだなぁ」とは思います。
――d-girlsの場合、体力勝負な面もありません?
yoshimi:そこは、自分なりにまだまだ鍛えなきゃいけないと思っています。
バンドを従えてのライブは、単独公演の中では初になります。
――改めて、11月29日shibuya eggmanで行う「【yoshimi 10周年記念単独公演~10年目の奇跡~】」公演へ向けての想いをお願いします。
yoshimi:単独公演を行うたび「集大成としての姿を見せなきゃな」という想いは、d-girlsもソロとしてもありますし、長く応援してくださっている方々にも成長を感じて欲しい想いだってあります。もちろん、新たにファンになった人たちにも私の歌を楽しんでもらいたい。何より今回は、生バンド演奏。バンドを従えてのライブは単独公演では初になるんですね。そこは自分でもどんな風に歌を表現していけるのかが楽しみなのと、貴重な体験をさせていただくように、それをみんなにも見てもらいたいなと強く思っています。
――今後もソロとd-girlsとしての活動は上手くバランスを取りながら進めていく形なんですよね。
yoshimi:そうですね。今はd-girlsとしての活動が中心にはなりますけど、今回のように節目の時期には定期的に単独公演は重ねていきたいです。最近は、d-girlsの主催イベントでソロとしても歌うことも増えているように、そこは、今後もやっていく形かなと思います。
あと、2年前にソロアルバムを出して以降音源が出てないんですね。naoさんの作ってくださった楽曲も形にしたい想いがあるように、出来れば盤にしたい気持ちもあります。
――最後に、d-girlsとしての活動のこともお願いします。
yoshimi:ちょうど今、d-girlsは全国ツアーの真っ最中。11月には福岡公演を終えたばかりですけど、これから毎月、大阪、名古屋、札幌、台湾と続けば、その先には赤坂BLITZでの公演も予定しています。そちらも盛り上げていけたらなと思います。実際に地方遠征に行くと、そこで初めて出会う方々も多いように、少しずつ各地にd-girlsの輪を広げていけたらなぁと思います。
――来年には国内どころか、台湾での単独公演も行いますからね。
yoshimi:3月に三度目となるイベントライブを行うために向かうんですけど、すでに台湾のファンの方とは台湾での単独公演の約束を交わしているように、そこも楽しみにしています。もちろんソロとしても、節目の時期には定期的に単独公演をしていきたいですね。
あと、今回の単独公演には、Barbee時代に共演していた安島菜々ちゃんがアイドルアーティストとしてオープニングアクトで出てくれます。この日はCDも発売するようなので、私もサポートしていけたらなと思っています。ぜひ、単独公演に足を運んでください。
TEXT:長澤智典
★ライブ情報★
【yoshimi 10周年記念単独公演~10年目の奇跡~ 】
会場:shibuya eggman
日時:2017年11月29日(水)
開場 18:00 / 開演 19:00
チケット:前売り 3,000円+D / 当日 3,500円+D
出演:yoshimi
ゲスト:nao(I WiSH)/星野みちる
オープニングゲスト:安島菜々
【yoshimi Blog】http://ameblo.jp/sugimoto-yoshimi/
【yoshimi twitter】https://twitter.com/yoshimi_1106
【d-girls Web】http://d-girls.info/
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