2017/09/28 に公開
2017年9月15日、東京・Zepp Tokyoにて、アップアップガールズ(仮)(通称:アプガ)のワンマンライブ「これが私達の生きる道〜 Way of Our Life 〜」が開催された。
この日は、ハロプロエッグ時代からアイドルとして活動を続けてきた、仙石みなみさんと佐藤綾乃さんのラストライブ。そして、アプガ初期メンバー7人体制でのラストライブとなった。
仙石さんについては、アプガ活動開始当初から“大人メン”としてライブ以外にも活動の幅を広げ、アプガメンバーとして初のグラビアデビューを果たすなど、アプガの知名度アップに貢献してくれた。
佐藤さんについては、“煽り隊長”としてステージでの煽りでライブを盛り上げ、“ライブアイドルといえばアプガ”というイメージを多くの人たちに根付かせる事に貢献してくれた。
2017年4月28日にブログ上で卒業を発表して以降、あまり卒業に関するイベントは行われず、 “いつもの”感じで、7人最後のライブを迎えた。そしてオープニングアクトで登場した妹分のアップアップガールズ(プロレス)、アップアップガールズ(2)、そして平日にもかかわらず多くのアプガファミリー(ファンの呼称)、アプガに関わった多くの関係者が7人の雄姿を見届けに集った。
この公演は、最後ではなく“7人の未来へ向けてアップアップしていく”為の公演。その想いを乗せ、ライブの始まりを告げる『Born Slippy』の後にオープニング映像が投映された。アプガ結成から今日までを振り返る映像となっており、結成当時のイベントやライブ、リハーサル、レコーディング、海外でのイベント、メンバーのオフショットなど、アプガがこれまで歩んできた7年を詰め込んだ内容に。
その後、スクリーンにアプガメンバー7人が描かれた幕が上がり、『Overture(仮)』がZepp Tokyoに流れ大きな歓声と共にメンバーがステージ上に登場。そして始まりの曲は、『Next Stage』。この曲は、初めての横浜BLITZ公演(2013年4月13日)直前にリリースされた楽曲で、“7人の虹”や“未来に羽ばたく”意味が含まれており、今回のライブタイトルにもある“Way of Our Life(訳:これが私たちの生きる道)“のテーマに沿ったスタートとなった。
またMCでは、過去の自己紹介で使っていたセリフを披露してくれた。
新井愛瞳さんは「最年少のKY娘。ゲーム大好き!」、佐保明梨さんは気合いが入っている事を“空手の型”で表現し、関根梓さんは「やっぴー!」、森咲樹さんは「元気、モリモリ!」、古川小夏さんは「常に暑苦しいほど全力投球!愛されピ・ン・クの古川小夏ですっ!」などなど、数年ぶりの自己紹介にアプガファミリーから大きな歓声が上がった。
そして、仙石さんは「(7人)ラストの戦い、一緒に燃え尽きましょう!」と今の心境を語った。佐藤さんは「Zepp盛り上がってるかー!汗かく準備は良いかーっ!オーケー、皆さんと思い出を作っていきましょう!」と挨拶。その後、デビュー曲である『Going my ↑』『このメロディを君と』『セブン☆ピース』『君という仮説』を4曲連続で披露した。
『Going my ↑』はオリジナル曲が少ない頃、オープニングやアンコール1曲目で歌われる事が多かった曲だ。『このメロディを君と』は中野サンプラザ公演直前にリリースされた楽曲で、サビの部分でアプガメンバーとアプガファミリーの一体感を作り上げる思い出深い楽曲であった。また『セブン☆ピース』は(当時は)約1年半ぶりのシングル(2016年4月発売)で、“愛と平和”をテーマにした楽曲。『君という仮説』は2016年11月の日本武道館公演の直前にリリースされたシングルで、アプガファミリーが“主人公”となる楽曲。
それぞれ、アプガメンバーにとって大事な場面で歌われてきた楽曲であり、歌い終えた後に関根さんより「歌詞にすごく思い出が詰まっていて、特に思い出深い4曲を選びました」と選曲理由についてコメントがあった。
続いて、卒業する2人をフィーチャーしたコーナーとして、仙石さんのソロ曲『サムライドル~武士女道の上より~』、佐藤さんのソロ曲『スタートライン』がメドレー形式で披露された。
『サムライドル~武士女道の上より~』ではアプガメンバーがバックダンサーで仙石さんのソロ曲を華やかに演出し、『スタートライン』は佐藤さんソロで始まり、後半はアプガメンバー全員で歌唱し会場を盛り上げた。
ライブも中盤となり、アプガ恒例の“ノンストップハイスパメドレー”がこのライブでも行われた。全17曲を約50分ノンストップで披露する、心臓破りのライブがスタート。
ここでは緩急つけたセットリストとなり、2016年の“The Seven LIVE Alien”でも披露された、『パーリーピーポーエイリアン(DJ WILDPARTY Remix)』が含まれるなど、アプガの歌う、踊る、魅せるが凝縮されたハイスパメドレーとなった。
これだけでも単独公演並みのボリュームで、ひたすら観客を攻め立てるメンバーだが、その後もアプガ定番の盛り上げ曲『アップアップタイフーン』『バレバレI LOVE YOU』『チョッパー☆チョッパー』『ジャンパー!』『アッパーレー』『アッパーカット!』と6曲連続で一気にラストスパートを駆け抜けた。
アプガの盛り上がり曲を上から順に組み込んだかのようなセトリ。熱量も右肩上がりで上昇し続け、メンバーも仙石さんと佐藤さんに襲い掛かりイタズラするアドリブを随所に入れ、ラストライブを感じさせずフロアをどんどん楽しくさせていた。「ライブアイドル=アプガ」と実感するほどの過去最高ライブを、アプガメンバーとアプガファミリーがZepp Tokyoの舞台で作り上げていった。
本編最後は8月29日に発売された「4th アルバム(仮)」から『Way of Our Life』。
今回のライブタイトルと同じ曲名であり、卒業する仙石さんと佐藤さん、そして残るアプガメンバーの、“それぞれが歩む道への決意”を歌詞に込めた曲。これにてライブは終了したが、メンバーがステージから捌け、照明が落ちる間もなく「みーこ」「あやの」コールがZepp Tokyoに鳴り響き、アンコールにて卒業する2人からの挨拶が行われた。
仙石さんは冒頭9月のところを「6月・・・」と言い間違え、メンバーを含む会場全体がざわついた。アプガ最後の大舞台でも仙石みなみのマイペースっぷりは健在であった。
「この3時間は私達の生き様が詰まっていたライブで、激しくて、回り続けてて、ノンストップのライブをやりながら走馬灯のように・・・(笑)(会場ざわつく)。ハードで過酷なグループだなって思ったけど、それだけ色んな感情とか思い出とか、普通じゃ経験出来ないおかしすぎる事をアプガだからこそ出来たなぁと思って、これは一生の私の財産だなぁと思います。アプガで生きれて、本当に幸せでした。」と感想を語った。
続いて佐藤さんは「いつも通りすぎる、本当におかしなライブだなと思って(笑)。最後の最後に50分ノンストップやったりとか、バカだなと思ったけど全部ひっくるめてアプガが愛おしいなって思ったし、アプガって場所が本当に好きだなって思いました。この7人でここまで走ってきて、初期では考えられない程たくさんのファンの方がアップアップガールズ(仮)の応援をしてくださって嬉しいです。私は芸能界を引退しますが、道は違えど色んな事に挑戦していきたいと思っているので、残る5人や、1人で女優をする、みーこに刺激を与えられる人間になりたいなと思っています。そこでも人の笑顔のためにと、私も“上”を目指して行きたいと思っています。アップアップガールズ(仮)で色んな事に挑戦してきて、諦めなければ、自分の気持ち次第で夢は掴めると思っているので、私も前へ前へ突っ走って行きたいなと思います。」と語った。
そして佐藤さんからは残るメンバーにどうしてもお願いがあるそうで、
「アップアップガールズ(仮)を続けてくれる5人にお願いです。“10年後に一夜限りの復活ライブ”をしたいんですよ。(メンバーが10年後の年齢を数え始める)…じゃぁ、わかった。5年後から10年後にしとこ(笑)。だから、アップアップガールズ(仮)をこれからも続けてくれる5人、この場所を守っていてください。よろしくお願いします。今日は本当に熱くて、本当に最高の笑顔をありがとうございました。」とアプガを続ける5人に想いを託した。
そして、アンコール1曲目の『FOREVER YOUNG』を披露。この曲も、「いつまでも挑戦者でありつづける事」、「恐れずに突き進もう」という決意が歌詞に込められた曲である。本編最後の『Way of Our Life』で、7人だったアプガメンバーは3つの道に分かれて進む事が示されたが、この『FOREVER YOUNG』で「結成から今までに挑戦し続けた気持ちを忘れずに突き進んでいこう」という、強い思いを込めて歩き続ける事を表してくれた。
7人体制アプガライブの最後の曲は『サマービーム!』。佐保さんが「皆さん、まだ、出し惜しんでいるものはありませんか??全部出していきましょう!みんな最後まで全部出してねーーっ!」と、全力で声を絞り出すようにアプガファミリーに呼びかけて曲がスタート。曲中はアプガメンバーとアプガファミリーとの大合唱があり、メンバーがもみくちゃになる場面もあり、と3時間におよぶライブは熱気が冷める隙も無く終わりを告げた。最後の最後までしんみりした空気にさせる事はなく、アプガらしく高い熱量を維持したままであった。
最後に仙石さんと佐藤さんの2人がマイクをOFFにした状態で、「ありがとうございました!」とアプガファミリーに向けて感謝の気持ちを伝え、メンバーはステージを去った。そして映像が投影され、5人のアプガ新体制始動の告知(初ライブ、ツアー、新曲、新プロジェクト、2018年全曲ライブ)が行われた。
今回のライブで披露されなかった楽曲(『お願い魅惑のターゲット』や『ストレラ!~Straight Up!~』など)は、夏以降に行われた対バンライブや各イベントで披露されており、今回のライブと併せ、夏からの約2か月間に“7人でアプガの楽曲すべてを披露した”事となる。
セットリストを振り返ってみても、ラストがアプガの大舞台での定番曲『サマービーム! 』であった事に始まり、“とにかく盛り上がる曲”、“会場全体で一体になる曲”と、笑顔で締めくくる内容であった。2人のラストライブという事で多くのアプガファミリーが平日にもかかわらず駆けつけたが、しんみりした雰囲気はほぼ無く、いつもの熱いライブとなった。
また、パフォーマンス以外にも注目すべきポイントがあった。それは“照明演出”である。『セブン☆ピース』での7色の照明のカーテンや、メンバーの立ち位置にメンバーカラーのピンスポット、メンバーのソロパートではステージ照明全体がメンバーカラーに一色に染まったりする。また『ジャンパー! 』ではジャンプの動きに合わせ照明が上下に動いたりと、アプガのライブを知り尽くしているステージスタッフがアプガのライブを更に盛り上げてくれていた。
7人体制最後のライブの翌日9月16日には、東京・AKIBAカルチャーズ劇場にて、仙石みなみさんと佐藤綾乃さんの“セレモニー公演~旅立ちの挨拶~”が行われた。
1公演目は佐藤さんの為の、2公演目は仙石さんの為のセレモニー公演。
ここでは卒業するメンバーからの挨拶と、アプガメンバーから卒業メンバーへ、ステージ上だからこそ伝えられる“気持ち”が交わされた。最後の姿を見届けたいと、ここでも多くのアプガファミリーが詰めかけ会場は満員となり、立ち見エリアも動けないほどの混雑であった。そしてメンバーの挨拶ですすり泣くアプガファミリーも数多く見受けられ、アプガに対する強い想いを感じるセレモニー公演であった。
仙石さんのセレモニー公演も終わりを迎え、最後は7人体制最後の『overture(仮)』で締めくくる事となったが、思わず涙ぐむメンバーが続出。これまで涙を堪えてきたアプガメンバーだったが、最後の最後のこの場面においては涙を抑えきれなかった。
これにて、仙石さんと佐藤さんはアップアップガールズ(仮)として、2011年4月の結成から約6年5か月におよぶ活動を終了し、卒業した。
7人から5人になるアプガは、様々な点で変化が起こると感じている。『マーブルヒーロー』『サマービーム! 』などの7人曲はすべて5人用に歌もダンスも組み直さなければならない。そもそも、これからも歌われ続けるかも分からないし、約80曲の持ち歌すべてに影響が及ぶ。
休む間もなく、新曲リリース、東名阪ツアーと新体制のアプガは新たな道を駆け進む。
アプガの魅力を更に引き立たせて、築いてきたライブアイドルの地位を盤石なものにしていく事で、2回目の武道館公演の道、そしてその後に続く道は開かれると確信している。
また、後輩グループとなるアップアップガールズ(2)はこの夏の対バンイベントなどでステージ経験を積み、オリジナル曲のリリースもあったため、結成わずか半年であるものの自信と実力を付けてきている。アップアップガールズ(プロレス)も8月28日の@JAM EXPO 2017という大舞台でのお披露目となり、これからの活躍が期待出来るグループだ。
アプガを含む後輩グループの各ユニットが進化と変化をし続けることで、アプガファミリーのみならず多くのアイドルファンに驚きと感動を伝えてくれる事をこれからも期待したい。
セットリスト
M00.overture(仮)
M01.Next Stage
M02.全力!Pump UP!!
MC
M03.Going my ↑
M04.このメロディを君と
M05.セブン☆ピース
M06.君という仮説
MC
M07.サムライドル~武士女道の上より~ ~ スタートライン メドレー
M08.<ハイスパート>
-Burn the fire!!
-SAMURAI GIRLS
-イタダキを目指せ!
-ランランラン
-Shooting Star
-青春の涙
-Shout!!!!!!!
-パーリーピーポーエイリアン(DJ WILDPARTY Remix)
-Rainbow New Remix
-FLASH
-美女の野獣
-Future&Past
-アッパーディスコ
-UPPER ROCKディスコRemix
-ワイドルセブン(y0c1e Remix)
-(仮)は返すぜ☆be your soul
-サバイバルガールズ
MC
M09.アップアップタイフーン
M10.バレバレI LOVE YOU
M11.チョッパー☆チョッパー
M12.ジャンパー!
M13.アッパーレー
M14.アッパーカット!
MC
M15.Way of Our Life
<アンコール>
EC1.FOREVER YOUNG
MC
EC2.サマービーム!
今後の予定
▼ニューシングル
11月28日 両A面シングル発売
▼ライブ
アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー KA-Re:START
11月5日東京・渋谷CLUB QUATTRO
12月2日大阪・AMERICAMURA FANJ twice
12月3日名古屋・NAGOYA ReNY limited
※詳しい情報はアップアップガールズ(仮)公式ブログ、Twitter、各イベント公式HPを参照してください。
アップアップガールズ(仮)公式ブログ(最新情報) http://ameblo.jp/upfront-girls-news/
アップアップガールズ(仮)公式ブログ(メンバーブログ) http://ameblo.jp/upfront-girls/
アップアップガールズ(2)公式ブログ(メンバーブログ)http://ameblo.jp/upupgirls2ki/
アップアップガールズ(仮)公式HP http://www.upupgirlskakkokari.com/
アップアップガールズ(YouTuber)
https://www.youtube.com/channel/UC-Aa9N50mLy0-i8Unl88Gpw
ロピロピ TOP > アプガ7人体制ラストライブ「5年後~10年後に一夜限りの復活ライブを!」