2017/09/20 に公開
2017年8月、青森県で活動するアイドルグループ「Bijou(ビジュー)」さんとソロアイドル「はなイりさ」さんへの特別インタビューを行った。
青森はじめ東北地方自体にアイドルが多くないそうで、未開拓地でのアイドル文化振興を掲げ活動する2組へ、東北のアイドル事情も踏まえお話しを伺った。
▽「踊ってみた」出身者で構成される3人組グループ、Bijou(ビジュー)
――まずは自己紹介をお願いいたします。
一同:青森から来ました、私たち、Bijou(ビジュー)です!よろしくお願いします。
さみぃ:転んでも踊りたいお年頃。おつむがちょっと足りないリーダー、こんな私でもいいって言う人が~?(いるー!)。Bijouのリーダー、イメージジュエルはアクアマリン、水色担当のさみぃです。よろしくお願いします。
ミチル:身長は小さくても歌とダンスは大きく。Bijouの裏番長!そう、我こそは~?(ミチルー!)。Bijouのアメジスト、紫色担当のミチルです。よろしくお願いします。
める子:赤い情熱で目指せ正統派~?(アイドル~!)。みんなのラビットプリンセス、Bijouのサブリーダー、イメージジュエルはルビー、赤色担当のめる子です。よろしくお願いします。
はなイりさ:青森県に「アイドル文化を広め大使」として活動しております、はなイりさです。よろしくお願いします。
――ありがとうございます。そもそも、二組はどのような関係ですか?
さみぃ:青森にアイドル文化が元々無くて、それを盛り上げようとして作られたのがこの2組なんです。
ミチル:あとは、マネジメントが一緒だっていうのもありますが(笑)。
――なるほど。まずは、Bijouさんについてお聞きしたく。活動はいつからでしょうか?
める子:2015年1月に私がさみぃさんをグループに誘って、2人組で結成しました。その後、5月にミチルちゃんをさみぃさんが誘って(笑)。
さみぃ:もともとミチルちゃん「踊ってみた」を2年くらいしていて、その頃から友達で。歌上手いのも知っていたので、グループに誘いました。
――さみぃさんとめる子さんはどのようなご関係で?
さみぃ:高校の同級生ですね(笑)。クラスは違ったんですけど、存在は知っていたっていう。
――それぞれの関係、面白いですね(笑)。
ミチル:でも、元々3人とも「踊ってみた」のグループに入っていたんです。
さみぃ:ただ“遊び”のグループだったので、単純にダンスを楽しんでいました。
――「踊ってみた」のときはどんなパフォーマンスをしていたのでしょうか?
さみぃ:グループの頃はアニメのコピーをやっていて、個人ではボカロ、アニソン、アイドルさんとか全般やっていましたね(笑)。
――その後、める子さんがアイドル活動を始めようと決めて、Bijouがスタートしたんですね。「踊ってみた」もやっていらしたので、パフォーマンス面は完璧ですね。
ミチル:他の青森のアイドルさんって、あまり踊ったりしないんですよ。振付は手だけとか。
さみぃ:後は、ハモるグループも少ないんです。ハモれるグループって私たちぐらいなので、そこらへんが強みだとは思います。
――それ以外で、他のアイドルとは違うところはなんでしょうか?
さみぃ:訛り、ですかね(笑)。
ミチル:ステージでもどこでも訛っているので(笑)。
さみぃ:後は3人ともハロプロさんが好きなので、パフォーマンスとかもハロプロさんを意識したものになっているかもしれないです。
――皆さんダンスやパフォーマンスはどのように覚えたんですか?
ミチル:完全に独学です。
さみぃ:今もレッスンに通わずに自分たちで歌詞や振り付けも考えているので、ほぼセルフプロデュースです(笑)。
――元々はフリーだったんですか?
める子:そうですね。2015年はライブアイドルとしてではなくて、青森でアニメとかボカロが好きな方が集まるイベントで踊ったりしていて、本格的にアイドル活動を始めたのは2016年頃ですね。その頃から今の運営さんにお手伝いしてもらって、今に至ります。
――なるほど。最近の活動はいかがでしょうか?
さみぃ:私たちはそれぞれ学生だったり、他の仕事もしているんです。私は、保育士しています(笑)。週末とか休みの日に、アイドルとして地域のイベントに出演させて頂いたりしています。
――アイドル文化があまりないと仰っていましたが、活動の場はどうでしょうか?
ミチル:イベントスペースがあったり、地域のお祭りに呼んでいただいたり、と活動の場所はありますね。
――ご当地のアイドルさんって“地域に根付く”方もいれば、“県外に出て活躍したい”方もいればと、グループによって目標は様々だと思うんですが、皆さんはどうでしょうか?
める子:当初は、「青森のアイドルといえばBijou」って呼ばれるぐらい有名になりたいって夢があったんです。
ミチル:今は、県外に出る事も多くなりましたので青森に限らず活動をしています。ただ根本的には「青森を盛り上げたい」という気持ちですね。その為に、私たちが青森に人を呼べたらなと思っています。
――最終的には「青森の顔になりたい、その為に力を付けたい」でしょうか?
一同:そうですね!
――その最終目標のために、いま頑張っている事はなんでしょうか?
さみぃ:今はそれぞれソロ活動も始めていて。まずはそれを頑張っていきたいなと。
――活動の場所とかは変わっていくのでしょうか?
ミチル:拠点はあくまでも青森で。いろいろなところに行って、活動の幅はどんどん広げて行きたいです。
――少し気が早いですが、来年の目標はいかがでしょうか?
ミチル:活動2周年記念などで主催ライブはやっているんですが、まだ一度もワンマンライブをやった事がないので、自分たちでワンマンをできるぐらいになりたいですね!
さみぃ:できればそれも青森で開催したいよね…(笑)。
――ありがとうございます。
Bijou(ビジュー)。左から、ミチル、める子、さみぃ
▽三重県からやってきた「青森にアイドル文化を広め大使」はなイりさとは?
――続きまして、はなイりささん。まず確認ですが…アイドルですか?シンガーですか?
はなイ:うーん…。アイドルって思った事は正直なくて、シンガーって思った事もないんです。単純に“ステージに立つ人間”だと思っていて。応援してくれる人の一人ひとりにとってのアイドルになれたらいいのかな、という思いはあります。
――どちらかというと受け手の考え次第という事ですね。活動を始めた経緯というのは?
はなイ: もともとはBijouさんと一緒で、個人的に「踊ってみた」をやっていました。そして大学生になって“ユニドル(女子大生のアイドルコピーサークルによるダンスフェス。)”に出て、そこでライブアイドルを知る事になったんです。大学1年生まではキャンパスが関東だったんですけど2年生からは青森で、ユニドルに出れない=ステージに立てなくなるので、歌って踊る事を改めてしたいと思い活動を始めました。青森でのステージデビューは、2015年11月1日です。
――という事は…青森の方ではない…?
はなイ:三重県ですね(笑)。
――なるほど(笑)。では「踊ってみた」をしていた高校までは、三重県で活動されていたと。
はなイ:そうですね!「踊ってみた」をやっていたのも、「踊ってみた」で有名な人が立てるステージがあって、いつかそのステージに立てたらいいなとか、知ってもらえたらいいなっていう思いで動画を上げ続けていました。
――青森に移動した後、本格的な活動に至った経緯とは?
はなイ:青森県でもステージに立ちたいと思っていたらイベントにお誘いしてくれた方がいて。そこでBijouさんも出演されていて、気付いたら…って感じですね(笑)。
――ちなみに、「ソロがよかった」のでしょうか?
はなイ:単純に、一緒にやる人がいなかったんです(笑)。なので、ソロでいいかなって。グループの良さとかも、もちろんあるとは思うんですけど。
――驚いたのは、青森県出身でないのに「青森にアイドル文化を広め大使」を掲げた理由ですね。
はなイ:イベントではアイドルの曲とかをカバーしていたんですけど、「青森にアイドルの文化がないな」って思ったんです。自分はライブアイドルがすごく好きだった事もあって、青森県にそういう“場所”が欲しいなって。なので、青森県にアイドル文化を広めて行きたいと思いました。
――今後はどのような活動を?
はなイ:「青森県にアイドル文化を広め大使」っていうのをすごく大事にしていて。けれど、もうすぐ大学を卒業してしまうという事もあり、三重に帰る予定なんです。
――なんと…。
はなイ:なので、「はなイりさがいたから、青森のアイドル文化も広まったよね」って思ってもらえるようなアイドルになりたいです。
――残りの活動は半年ほどなので、青森に爪あとを残さないとですね。
はなイ:それに、いっぱい思い出作りとかしたいなって思いますね(笑)。
あとは個人的にはオーディションとかも受けつつ、仙台とか東京とかから青森へヲタクをつれて来れるように頑張っています(笑)。青森は楽しい事もいっぱいありますし、その良さも知ってもらいたいですね。
――三重県に戻ったあとの活動は?
はなイ:アイドル活動という部分では一旦辞めて、声優やアーティストなどをやってみたいなと。アニソンとかも好きなので(笑)。
はなイりさ
▽Bijouとはなイりさに聞く、青森のアイドル事情
――Bijou(ビジュー)結成前の青森のアイドル事情というのは?
一同:(グループ数が)片手で数えるくらいですね…。
――青森県って、そもそもアイドル好きはいるんでしょうか?
ミチル:アイドルヲタクって少ないと思います。そもそも私たちのファンってアニオタの方がほとんどなんですけど(笑)。
――「踊ってみた」時代からのファンだとそうですよね。青森県全体ではどうですか?
はなイ:いるとは思うんですけど、みんな県外に行ってしまうので、青森にアイドルがいる事すら知らない人が多いと思います(笑)。
――なるほど。あとはご当地アイドルのファンって、“生粋のアイドル好き”というより“親戚の子を見る”というか、ほわっとした温かいイメージがあって。アイドルという目で見てないというか。
める子:そうですね。ただ、ここ最近はアイドルとして見てくださる方も増えてきていて。元々アニメが好きだった人も、私たちがきっかけでアイドルに興味を持ってくださるという事も増えてきているので、どんどん変わってきているのかなと。
――ありがとうございます。ちなみに「青森のここをなんとかして欲しい」などアイドル文化を浸透させるうえでの課題はありますか?
さみぃ:そもそも“アイドルを本気でやっている子達”がいないので、それだとヲタクも成長しないというか。いつも同じような対バンで身内感が出てしまっていて…。
――やはり、アイドルが少ないのが実情なんですね…。
さみぃ:競争する相手がいなくて…。
でも嬉しかったのは私たちが活動する中で、「Bij✡uさんに憧れてアイドル活動を始めました!」っていう子もいてくれた事です。
める子:私もアイドルを観てこうなりたいなって思った事はあります。Bij✡uはフランス語で“宝石”って意味なんですけど、宝石みたいな輝いているアイドルになりたくて。まだまだですけど、私たちを見てそう思ってくれたのなら嬉しいです。
――ご当地アイドルさんなので、地域と協力して活動したいと思う事はありますか?
さみぃ:市長さんはイベントなど楽しい事が好きな方なので、私たちが出演したイベントを観てくださったり(笑)。
――なるほど(笑)。では最後に、二組からそれぞれ一言ずつお願いいたします。
ミチル:10月28日に弘前Mag-Netにてライブがあります。他のアイドルさんと対バンさせて頂くので、ぜひとも弘前Mag-Netに遊びに来てください!
める子:これからも青森を盛り上げる為に頑張りますので、応援宜しくお願いいたします!
はなイ:これからもずっとステージに立ち続けたいので応援お願いいたします!
一同:以上!「Bij✡u」と「はなイりさ」でした~!
イベント予定
2017年10月28日(土) 弘前Mag-Net
「Girl's Frontier 2017 Autumn ガールズフロンティア」
出演:CANDY GO!GO!(東京)/ ピイシーズ(仙台)/ 福島ゆか(東京、楽遊アイドル編集部)chairmans(岩手)/ はなイりさ / Bij✡u,からくち ぱるふぇ / and more
住所:青森県弘前市元寺町35
http://www.mag-net.jp/
公式Twitter
Bijou(ビジュー):https://twitter.com/Bijou_official
はなイりさ:https://twitter.com/flower_hni
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