2017/08/29 に公開
謎のエクササイズアーティスト“ガイナー”ことNERFY GUINER BIEBERが緊急来日し、『@JAM EXPO 2017』のステージに登場した。
そもそもCheeky Paradeと親交が深く、2015年、チキパのライブにオープニングアクトとして初来日したガイナー。その後、駅前でのゲリラダンスという地道な活動を行ないつつ、現在までに「GARLIC&ONION」「Shampoo&Conditoner」そして先日ミュージックビデオが公開された「OHANA」の3曲を発表している。
また、「OHANA」MV発表前に行なわれた新メンバーオーディションでは、チキパの島﨑莉乃がマザーキーとしてメンバーに加入(ただし、本人は頑なに認めていない)。今回、ガイナー、ワタナベ、マザーキーの新体制での来日となった。
開演直前、ファンにとっては驚きの出来事が発生する。ガイナーのライブに必要なエクササイズグッズをステージに運んできたのは、なんとガイナーの“マイメン”でもあるラッパーのセキネザギャングスターだったのだ。
突然の登場に観客は困惑を隠せないが、誰より一番困惑していたのは、この日、いきなりガイナーのステージ小物を運ぶ仕事を命じられ、知らないところで会場に衣装まで持ち込まれていたギャングスタ本人である。
ビートルズの「ハード・デイズ・ナイト」をモチーフにリミックスした、いつものオープニング曲に乗ってやってきた3人。ガイナーは自身の名前が書かれたボードを掲げ、それを膝で叩き割る。さらにワタナベとマザーキーに担ぎ上げられるなど、冒頭からパワフルなパフォーマンスを展開。これにはPA卓で見守っていたギャングスタも満足げだ。
「成田空港から直で来ちゃったー! ガイナーよー! みんな元気ー? みんな楽しんでいってー。」
さっそくガイナーは、シャワールームでシャンプーがない時の想いを綴った「Shampoo&Conditoner」で会場をカオスと興奮に引きずり込む。ステージ横で見守っていたSUPER☆GiRLSやGEMのメンバーも、カンザスの風すら感じさせるガイナーサウンドを体中で浴びながら、映像でしか観たことがなかった憧れの存在のステージを目の前にして心を躍らせているようだ。
「1万7000人のみんな、ありがとー!」と、ガイナーが横浜アリーナに集まったすべてのファンに流暢な日本語で感謝すると、ワタナベもマザーキーも笑顔を見せる(厳密に言うとこのふたり、笑顔以外を見せたことがない)。そして「次の曲は、ガーリックとオニオンのことを真剣に書いた曲なの。だから真剣に聞いてほしいの。」と「GARLIC&ONION」を紹介すると、客席からは笑い声にも似た声援がライブを後押しする。
もっともこのエクササイズチューン、たとえ初めてガイナーの存在を知った人でさえも、たちまち誰もがハンズアップして、手を回しての盛り上がりを生んでしまう。マザーキーも、オーディション時の嫌がりとは何だったのかと言うほどに、エクササイズアイテムを次々に持ち替えてノリノリである。
そしていよいよラストは新曲。「それでは聞いてください。『OHANA』!」と、ライブ初披露の「OHANA」をコールするも、ここでなぜか流れてきたのは「GARLIC&ONION」。ガイナーが「違うよねー!」と、即座に曲を止めると、会場は大爆笑。
「ちょっと待って! どうなっちゃってんの? 最近、日本語覚えたの。“激おこぷんぷん丸”ってやつ?」と、ステージに完璧を求めるガイナーゆえのセンシティブな一面を覗かせるが、このハプニングで観客誰もが笑顔になっているところを見て、すぐに気分はHAPPYになったようだ。
そして、あらためてハワイ語で「家族」を意味するサマーチューン「OHANA」を歌って横浜アリーナのすべての観客に幸せを振りまく。言うまでもなく、ステージ上のワタナベもマザーキーも笑顔でいっぱい。
ライブを終えて横浜アリーナを多幸感に満たしたガイナーは「飛行機の時間があるから」と、早々にステージを後にしたのだった。
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