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TIFメインステージ争奪LIVE 〜前哨戦〜 第一部リポート

2016/07/01 に公開

2016年6月19日、AKIBAカルチャーズ劇場にてTOKYO IDOL LIVE Vol.24『TIFメインステージ争奪LIVE~前哨戦~』が開催された。

 このイベントは、アイドルシーンの次世代を担うTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)初出演グループ8組が、TIF2016のメインステージ出演権をかけたLIVE BATTLEを展開。「前哨戦」では、抽選で1部と2部各4組に振り分けられたアイドルがパフォーマンスを披露。ニコニコチャンネルの視聴者と会場のファンによる投票で、8月5日に開催される「ファイナル」へ勝ち上がる上位4組(各部上位2組ずつ)が決定する仕組みとなっている。その後、「ファイナル」で優勝した1組のみが、8月6日のTIFメインステージに立つことが出来る。

 まず、1部には、sora tob sakana、じぇるの!、MAPLEZ、まねきケチャの4組が出演。どのグループも甲乙つけがたいパフォーマンスを魅せたが、その中からまねきケチャ、MAPLEZが勝利し、次のステージへと駒を進めた。

また、TIF2016特命大使(フレッシャーズ応援担当)に就任した古川未鈴さん・夢眠ねむさん・藤咲彩音さん(共に、でんぱ組.inc)がMCとして会場を盛り上げた。でんぱ組.incの3人は MIKIO SAKABE(坂部三樹郎)氏デザインの衣装を身にまとい登場。さっそく会場からは「可愛い!」の歓声が上がっていた。

 会場に集まったファンは、それぞれに応援するユニットへの気持ちが強いのか、MCの古川さんから「緊張してます?」と聞かれ、夢眠さんからは「(ステージ)袖のアイドルちゃんより顔がこわばってる」と指摘されていた。どうにか推しのグループを勝たせたいという気持ちでいっぱいなのだろう。熱い。一方でMCを仕切るピンキーこと藤咲さんに「噛んだ数を数えてツイートする」とプレッシャーをかける夢眠さん。藤咲さんは「手が震えてます」と言いながら、TIFでの思い出エピソードを語って会場を和ませていた。


■sora tob sakana
2014年に アイドルプロジェクト「ふらっぺidolぷろじぇくと」の第2弾ユニットとして結成され、その確かなパフォーマンスで着実にファンを増やしてきている。この日、披露した曲は、「クラチングスタート」、「魔法の言葉」、「広告の街」、「夜空を全部」の4曲。メンバー4人全員が2000年代生まれという若さにも関わらず、歌唱やダンスがしっかりしていて、初見の筆者にとっては軽く衝撃を受けるレベルだった。一方で、MCで見せるあどけなさが、やはり中学生らしく「可愛い」という言葉以外浮かばなかった。







■じぇるの!
4年間で4組のアイドルグループをメジャーデビューへと導いた芸能プロダクション『ArcJewel(アークジュエル)』の新鋭。今春発売の1stシングル『超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!』のオリコン週間ランキングは6位。インディーズでの女性アーティストにおけるデビューシングルの歴代最高位を更新している。前日18日には、吉祥寺CLUB SEATAで事務所主催のライブを終えたばかりだが、疲れも見せずパワフルなステージを見せた。披露曲は「Gimme a Spark!」、
「You Go Girl!!」、「ギュッとSTAR!!」、「超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!」の4曲。いずれもポップでノリのいい曲ばかりで、会場を盛り上げていた。


















■MAPLEZ
今年初めには赤坂BLITZでのライブも成功させ、7月からは、全国の CLUB QUATTROを回る3回目の全国ツアー「MAPLEZ CLUB QUATTRO TOUR 2016-RUMBLING, PULSATION -」の開催が決定している実力派。MAPLESの特徴は、EDMやタ?フ?ステッフ?等、様々なジャンルを融合させた楽曲とMC無しのノンストッフ?ライブ。この日も「BLASTxBLAST」、「Boom!Boom!Miracle Emotion」、「BRIGHT!!」、「始発列車はまだ来ない」、「RPM」を1トラックにまとめたmixバージョンのセットリスト。オープニングSEから最後まで全くの休み無しで、ファンも負けじとコールで応える熱いパフォーマンスだった。

















■まねきケチャ
dropの妹分として、日本ツインテール協会がプロデュースするアイドルグループとして2015年8月にライブデビュー。「とにかく可愛い」と評判を聞きながら、今まで見る機会の無かった筆者にとって、ファーストインプレッションは、やはり「可愛い」の一言だった。お世辞抜きでメンバー全員が可愛い。ビジュアルに関しては、原宿系人気ブランドglamb、LAYMEEのデザイナー陣が手掛ける衣装にもクオリティの高さが伺えた。そしてリードボーカルの藤川千愛の歌唱力には度肝を抜かれた。ファンの方からは「今更?」と叱られそうだが、歌についてはかなりのこだわりを持っているのが聴いてすぐに分かった。上手い若手歌手に有りがちな「どうだ、上手いだろう」という嫌味な感じも無く、スッと伝わる歌に好感が持てた。曲は「冗談じゃないね」、「モンスターとケチャ」、「きみわずらい」の3曲。もう少し聴いていたい、という飢餓感を抱かせるセットリストだった。まねきケチャは、6月26日にZepp Tokyoでのワンマンライブ開催が決定している。

<写真準備中>


 4組の熱いライブが終わり、いよいよ投票タイムへ。集計の最中、すでにまねきケチャの松下玲緒奈さんが泣き顔になっていたように、各グループのメンバーはかなりの緊張をしていた様子。そんな中、でんぱ組の3人が必死に和ませていた。かつて同じ様にTIFメインステージを目指し、ひとつひとつ階段を上ってきた彼女たちには、結果を待つみんなの気持ちが痛いほど分かるのではないだろうか。

 そんな中、じぇるのの針谷早織さんが「アイドルになったキッカケが、でんぱ組さんだったんですよ」と3人を目の前に告白。武道館ライブや生誕公演にもあしげく通っていることを伝えていた。ちなみに推しはピンキーさんだそう。

投票の結果、1位のまねきケチャ、2位MAPLESがメインステージ争奪戦の決勝に進む事が決定した。MAPLESの小泉明音さんは、「緊張しすぎて気持ちが悪い」と言いながら、目が潤んでいた。メンバーの香山紗英さんや、矢野美優さんらも嬉し涙を流していた。まねきケチャのメンバーも驚きと嬉しさで半ば放心状態の様子だったが、気を取り直して藤咲真有香さんが「不安だったんですけど、1位になれて良かったです。TIFのメインステージに立てるように頑張るので、皆さん、ずっとよろしくお願いします」と笑顔で答えていた。

 最後は、ステージ上の全員、そして会場に集まったファンの皆さんと一緒に「TOKYO IDOL FESTIVAL!!」のコールと共に高く拳を上げて、TIFメインステージ争奪LIVE第一部を締めくくった。





(写真・文:矢口 明)

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