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夢みるアドレセンスの躍進にみる、ジャンルを“越境”する存在としてのアイドル

2016/03/12 に公開

 2000年代後半以降、グループアイドルシーンは常時、大規模で存在し続けるようになった。とはいえ、そのシーンに身を投じるグループの目指すところは、必ずしも一様ではない。自らを「アイドルである」と名乗り位置づけることによって参入することのできる今日のアイドルシーンの自由度は、様々なスタンスで「アイドル」になることを可能にする。「アイドルである」と名乗った上で、アイドルシーンの中で自らを「異端」的に見せ続けようとすることで差異化を図る戦略も活発に行なわれるし、また出自を他のジャンルに持つメンバーたちによって、暫定的ないし過渡的な活動として「アイドルグループ」が結成される場合もある。「アイドル」は確固たるジャンルとして成立しつつも、それらの存在をごく柔軟に飲み込んでしまう。

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