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日本・海外と活動の場を広げ続ける、STARMARIE特別インタビュー(1/2)

2016/01/07 に公開

2015年11月3日に行われた、新宿BLAZEでのワンマンライブがSOLDOUT、そして海外での人気が爆発するなど、2015年注目を集めたSTARMARIE。熱が冷めやらぬまま、2016年2月にはTSUTAYA O-EASTでのワンマンライブ、そして春は赤坂BLITZをラストとした東名阪ツアーを控え、話題は尽きぬものの更なる壁を突き付けられた彼女たち。彼女たちは今どんな心境なのか、少し昔の事も思い出していただきつつ、話を伺った。

※STARMARIEが毎回出演している、「本格音楽女子祭」のライブ写真も公開!


確かにSTARMARIEの活動の場は広がったし、遠征に行ったときに泊まるホテルがふた部屋になりました

--STARMARIEって、今年で…。(※2015年12月のインタビューです)

高森紫乃(以下、紫乃):8年目へ突入しています。現在の5人編成になってから数えても1年半は経ってます。

--5人編成のSTARMARIEになって以降、活動の規模も幅もグーンと広がった印象を強く感じるんですよね。メンバー自身は、その辺どう受け止めているのでしょうか??

木下望(以下、望):確かに活動の場は広がったし、遠征に行ったときに泊まるホテルがふた部屋になりました

紫乃:えーっ、そこーっ!!??

--3人編成で長く活動してきたSTARMARIEが、一時期とはいえ望&紫乃の2人体制になりました。その頃から、2人とも「STARMARIEという看板を背負い続ける」という強い意志を表にも出すようになった印象を覚えます。その頃に自然と発していた気迫のオーラが、結果的に3人を導き入れれば、今に繋がる、触れた人たちを魅了するパワーに繋がった印象もあるんですよね。2人は、その当時どんな心境でした??

望:むしろ、今のメンバーになってからパワーアップしたなって印象です。実際5人のSTARMARIEになってから、「パフォーマンスが良くなったね」という言葉もたくさん聞くようになったしさぁ。

紫乃:「この5人で頑張るぞ」という気持ちになれたことが一番大きかったこと。たぶん最初の頃は3人も不安を抱えてたと思うし、うちら2人もメンバーが増えたことでの不安はありました。実際、この5人で初めてワンマンライブをやったときなんか、今思い返してもガチガチなステージだったし。なんかようやくここ半年くらいだよね、5人のSTARMARIEでいることが当たり前というか、自然体なステージングを出来るようになったのは。とくに、11月にやった新宿BLAZEでのワンマン公演は、これまでのSTARMARIEのワンマンライブの中でも一番"らしさ"を持った手応えを感じたステージになったしさぁ。

--STARMARIEに加入して以降の3人の気持ちも教えてください。

松崎博香(以下、博香):STARMARIEと言えば2人の印象が強すぎてたから、加入したばかりの頃は、どうしても新メンバーとして見られることが多くって。それが「悲しい」ではないですけど、自分の中で「もっと成長して、私もSTARMARIEなんだと認めさせなきゃ、本当の意味でSTARMARIEの一員としては認めてもらえない」という意識はありました。さっき紫乃ちゃんも言ってたけど、5人編成のSTARMARIEとして1年半活動してきて、ようやく「この5人がSTARMARIE」と認められるようになったことは素直に嬉しいです。

中根もにゃ(以下、もにゃ):最初の頃は、いろんな現場へ行っても「STARMARIEの新メンバー」と言われ続けてて、その言葉は正直嫌でした。だけど、STARMARIEが積極的に海外へ足を運びだしたり、大きな会場でのイベントへも多く出れるようになるにつれ、「5人でSTARMARIEではなく、この5人でいるSTARMARIEが当たり前」に見られるになっていきました。それが嬉しかったんです。

渡辺楓(以下、楓):私も加入した頃はプレッシャーを感じてました。と言うのも、2人がこれまでに築いてきたSTARMARIEという存在を、自分たちが加入したことで壊すわけには絶対にいかない。むしろ、さらに良くしてかなきゃいけないという気持ちを、私は加入して1年間くらいはずっと感じ続けていましたし、模索もしていました。だけどここ半年くらいで、ようやく心にも余裕を持てるようになれば、STARMARIEという存在をもっと大きな視野で見れるようにもなってきたなと思っています。

--楓さんは心に想いを溜め込んでしまう性格だとも聞きました。

楓:確かに、あまり意見を言わない性格だし、言うときも小声で「○○したほうがいいと思います」みたいな感じだったんですけど。今では「ねぇねぇ何とかだよ!!」みたいな感じで言えるようにもなりました。

紫乃:最初の頃こそ、私たち2人が3人に教えていかなきゃという状況もあったし、3人も、私たちに対して言いにくい面もあったと思うんですけど。今じゃ全員が平等に意見を言える関係になれているように、それがすごくいいなと思ってて。STARMARIEはリーダーのいないユニット。だからこそ、全員が同じ目線で意見も言い合えれば認めあっていける。ようやくそうなれたことも(飛躍し続けていることへ)関係しているのかも知れないです。


もう一生STARMARIEを辞めないです。

--紫乃さんって、「私はSTARMARIEという看板をずっと背負い続けてく」という意識をつねに心へ強く強く持っている人じゃない??

紫乃:STARMARIEが3人から2人になったとき、望は「辞めようかな??」と言いだしたんですけど。その時点でも私は「STARMARIEをずっと続けてく」と思ってたし、その時期最大のピンチを乗り越え、2人で「STARMARIEを続けていこう」という決意を固めてからはとくに、「STARMARIEを潰すわけにはいかない」という気持ちも抱えていれば、私も望も覚悟を背負ってSTARMARIEとして活動を続けてきました。その意識の中で5人編成になったとき、やっと心の底から「ようやくSTARMARIEは止まることなく突っ走っていけるんだな」と思えたし、この5人のSTARMARIEになれて本当に良かったなと思ってる。

--その気持ちがステージングにも反映されているからこそ、今のSTARMARIEに魅了される人たちが増えているんでしょうね。

望:「ずっとSTARMARIEで居れたらいいなぁ」って思います。今は、ほんとそれだけです。

--一時期は辞めようかとも考えたけど??

望:どのアイドルさんもそうだけど、経験や年齢を重ねていくと、みなさんアイドルを卒業するタイミングで悩むと思うんです。私にとって、そのタイミングがSTARMARIEが2人になったときだったんですよ。だけどもう、そういう気持ちを超えちゃったので、もう一生STARMARIEを辞めないです。

木下望さん


--STARMARIEって、一応アイドルとは言われてるけど、実際に活動している姿を見ていると、今や「アイドルというスタイルを表現しているアーティスト」じゃない??

紫乃:そうなりましたね。実際アイドル系のイベントに出ていても、他のアイドルさんとは違う部分が沢山あるし、そこの部分へ反応や興味を示してくれる人たちも実際多いんです。とくにダンスパフォーマンスは見て欲しいなと思っています。それと、歌詞にも注目して欲しいです。とくにステージング中の5人は、歌の語り部となり、その物語の主人公や状況に合わせた歌声や表情、動きを魅せているように、5人の細かい動きもしっかり見て欲しいなと思います。


いろんなアジア圏に活動の輪を広げているからこそ、私たちがもっともっとそういう環境を引っ張りたい

--STARMARIEと言えば、「ダークファンタジー」要素を色濃く押し出した楽曲を得意としています。しかも歌詞には、さまざまな想いを胸に「死」と直面したり、実際に「亡くなってしまう」歌も多いのも特色の一つ。どの歌も細かい物語設定を持っていますが、メンバー自身どの歌も、その歌の伝えたい本質をつかんだうえで歌っているんですよね。

紫乃:社長(STARMARIEの作詞家)に説明を受ける場合もありますけど。新しい曲を受け取るたびに、みんなで「この歌詞どう思った??」と話しあいはしています。面白いのが、みんな異なる解釈をすることも多いこと。それだけ人それぞれに世界観を受け止めては解釈していける楽曲たちばかりなのもSTARMARIEの大きな特色だと思いますし、だからこそ歌詞の世界観も楽しめていけてるんだと思います。

--STARMARIEは海外でも活動しています。海外での歌詞の評判ってどうなんですか??

紫乃:実際に訳した歌詞を配ったこともありましたけど。やっぱし言葉の問題はあるので、国によってウケる楽曲もさまざまです。最近ではアイドルの人たちも多く足を運んでいる台湾では、MIXを打ちながら盛り上がる人たちもいるように、日本と同じようにダークな楽曲も受けやすいんですけど。同じアジアでも、フィリピンでは明るいファンタジーな要素強い歌のほうが受け入れてもらいやすかったり。そこは、いろいろだよね。

もにゃ:フィリピンのファンの方の場合、カメラで撮影しながら応援してる人もけっこういるしね。

--台湾やフィリピンではワンマン活動も行っているように、STARMARIEを支持してくれる土壌もしっかり作りあげていますよね。

紫乃:台湾では定期公演もやっていれば、フィリピンでもワンマン公演をやらせていただけるまでにはなりましたけど、でもまだまだです。

もにゃ:前に私は、フィリピンで行われたコスプレイベントにも(STARMARIEからは単独で)出演したことがあったんですけど、そのときに繋がったファンの方たちがSTARMARIEのライブを観に来てくれたことも嬉しかったんです。

中根もにゃさん


--STARMARIEって、早い時期から海外戦略を進めてきましたよね。

紫乃:今でこそ多くのアイドルさんが海外でもライブ活動を行っていますけど、STARMARIEは何処のグループよりも先に海外ツアーを行ってきたことを推したいです。台湾は、いろんなアイドルさんが行ってますけど、フィリピンはあまり日本のアイドルさんが足を運んでる状況が少ないように、STARMARIEは定期的に台湾やフィリピンを中心に、中国やインドネシアなどいろんなアジア圏に活動の輪を広げています。だからこそ、私たちがもっともっとそういう環境を引っ張りたいし、STARMARIEがそういう存在になってかなきゃいけないなと思っています。

--今でこそアジア中心ですが、一番最初は北米へのライブ展開でした。

紫乃:そうなんです。5人のSTARMARIEになってからはすべてアジア各国なので、早く、今のSTARMARIEでアメリカでもライブをやりたいんです。STARMARIEが初めて海外でライブを行ったのがL.A.でした。あのときにも熱狂してくれ、それでSTARMARIEのファンになった方々も多かったように、そういう人たちに、5人になってパワーアップしたSTARMARIEの姿を見せたいんです。

望:初めて海外でライブをやったときは、正直うちらもびびってました(笑)。

--そうだったんですね。

望:だって、海外でライブをやったこともなければ、観たことのない人たちの前でやるわけだから反応だって気になるし。もちろん、言葉だって伝わらない。でも、みんなめっちゃ盛り上がってくれたもんね。

紫乃:今でもアメリカからSTARMARIEのことを応援してくれてるファンたちもいるように、ふたたび会いに行けるようにしたいです。


国内はもちろん、海外でもっと活動の視野を広げてく意味でも、アニメ作品にはもっともっと関わっていきたいなと思っています。

--海外での高い反響は、日本での活動にもフィードバックしています??

紫乃:もちろんありますけど。それ以上に、まずは日本でもっと人気や結果を出していかないと…。

楓:何時かはワールドツアーを行うことがSTARMARIEの海外へ向けての夢なんですけど、国内ではね。

紫乃:STARMARIEとして日本武道館のステージに立ちたいんです。

--最近では、アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」のエンディングテーマ『メクルメク勇気!』を通し、より幅広い層へ支持も広げましたよね。

紫乃:アニメのタイアップ効果は大きいですね。国内でも、幅広い層の人たちがSTARMARIEに興味を持ってライブに足を運んでくれるようになれば、アニメ関係のイベントやフェスティバルへ呼んでいただけるようにもなりましたし。何より海外で、「カードファイト!! ヴァンガードG」ファンの人たちが、その影響からSTARMARIEのライブやイベントにも足を運んでくれるようになったんです。

もにゃ:前にフィリピンでイベントをやったときに、『メクルメク勇気!』のCDに封入された「カードファイト!! ヴァンガードG」のカード目的で握手会に並んでくれた人がいたんですけど。その人がCDを聞いてSTARMARIEに興味を持ってくれたようで、ライブにも足を運べば、その後の握手会でも、また挨拶に来てくれたこときもあったし。そういう繋がりを作れてることもすごく嬉しいんです。

楓:中国でも、「カードファイト!! ヴァンガードG」の興味からSTARMARIEのイベントに来てくれて、そのままライブを見てファンになってくれた人たちも多かったよね。

渡辺楓さん


紫乃:国内はもちろん、海外でもっと活動の視野を広げてく意味でも、アニメ作品にはもっともっと関わっていきたいなと思っています。


後半はこちら
STARMARIE特別インタビュー(2/2)

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