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乃木坂46が掴みつつある「らしさ」とは? 神宮2Days公演に見たグループの成長

2015/09/05 に公開

 乃木坂46が8月いっぱいをかけて催してきた『真夏の全国ツアー2015』は、8月30・31日の明治神宮野球場での公演でファイナルを迎えた。明治神宮野球場は昨年のツアーファイナル以来、一年ぶりの会場である。昨年のライブでは経験と自信をつけてきたアンダーメンバーの躍進や、センターポジションを背負った西野七瀬の頼もしさなどの見どころが随所にあったが、今年はまたグループ総体としての成熟度に、昨年からの大きな進化が見られた。

 昨年との比較でいうならば、アンダーライブの経験値によってパフォーマンスを牽引したアンダーメンバーにせよ、センター経験者たちが蓄えてきた力強さにせよ、去年の段階では、まだそれらの要因はグループ全体としてひとつに溶け合ってはいなかったのかもしれない。だからこそアンダーはライブ経験を武器に、選抜メンバーに対抗する存在として目を引いたし、またシングル表題曲では、センター経験者各々の頼もしさが際立った。しかし今年のツアーファイナル2公演は、いわばメンバー個々の要素よりも“乃木坂46”というグループ総体としての統一的なレベルアップの方が強く印象に残った。それは、この一年を通じて選抜、アンダーそれぞれが徐々に対等の役割を獲得していくなかで、個々の武器がひとつのグループとして溶け合ってきたということのように思える。12thシングル『太陽ノック』リリースに際して、リアルサウンドに掲載した伊藤万理華・中元日芽香インタビューでは、二人がともに、選抜/アンダーと分かれるのではなくグループ全体としての活躍を意識した発言をしていたが、このツアーではそうした意志が結実していたともいえそうだ。

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