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里咲りさ、インディーズ史上異例のZepp DiverCity (TOKYO)公演を成功。メジャーデビュー宣言も。

2017/09/29 に公開

2017年9月22日、東京・Zepp DiverCity (TOKYO)にて、里咲りささん(シンガーソングライター/アイドル)のワンマンライブ「里咲りさ 全国ツアー2017 TOUR FINAL supported by 3D LIVE Revolution」が開催された。

この公演は、2016年11月に開催を宣言。それまで中小規模ライブハウスを中心に活動しているアーティストであった為、異例のZepp公演発表となり、公演当日までの道のりは注目を集めた。“ぼったくり物販”などの独特な企画で多くのメディアに取り上げられた事も記憶に新しい。

そして迎えた当日は多くの観客が詰めかけ、この日Zeppアーティストの仲間入りを果たした。里咲さん自身最大規模の公演を無事終えたものの、「ここをピークにしない」「一人で運営を続ける事の限界」という想いから、次のステップとしてメジャーデビューを発表。

ただし、まだレーベルは決まっておらず「メジャーデビュー(したい)宣言」である。「物を売るのは得意なので」と笑いを誘いつつ、この場でレーベル各社へアピールした。また、1つの区切りとしてベストアルバムの発売も発表している。



公演でまず目を引いたのは、中央に花道ではなくぽっかりと空いたスペースを用意した、特殊な会場構成。ステージを降りハイタッチしに行ったり、中央に座り弾き語りを披露する事で使われた。
これは初期の活動拠点、“神楽坂 TRASH-UP!!”をイメージ。「100人入ったら窒息するような小さな箱で、客席の真ん中でフロアに座り、“観客と同じ目線で”弾き語りをしていた」という当時の公演を再現。『かわいた空気の夜に』をギター一本で披露している。





念願のステージに立った里咲さんのMC第一声は、「私が思ってたZeppと違う!」。
「もっとガラガラで、みんなでドッチボールしたり、後ろの方で親友たちが焼肉してたり…そういうZeppになると思ってたんですけど」と、予想以上の人数が集まった事に喜び、「120人しか集めた事がない私を、Zeppアーティストにしてくれてありがとう。」「人生で一番楽しい」と大勢のファンに囲まれた中ライブができる事を感謝していた。


途中にはラジオコーナーと題し、ファンからのお便りを読み上げる企画を開催。
次々に読み上げられるZepp公演についての質問に対し、「人が足りない」「話題を作る為に、やりたくもないぼったくり物販とか面白いキャラをやってきた」と笑いを誘っていた。

また、開催にあたり多くのアドバイスがあったようで、そのうちの一つに「う〇こドリルを読めばいい」というコメントがあった模様。自由奔放に公演を進めてきた里咲さんも、さすがに「だいぶ下品…」と躊躇。アーティストの聖地・Zepp DiverCity (TOKYO)で突如朗読が始まり、NGワードが飛び交う異様な空間となっていた。




そして封印していた2ndシングル『だってね』も披露された。「アイドルソングは、作りたい曲ではない」と公言している里咲さんが“イメージで作った、超アイドルソング”。王道な歌詞とメロディに、本人は「二度と歌わないかも」「Zeppに埋めて帰るかも」と終始歌いたくないアピールを続けていたが、ファン受けは抜群。公演中唯一の、アイドルらしく熱いコールやMIXが飛び交う“湧き時間”となった。



MCでは、このステージへたどり着くまでの経緯も語られた。
一度Zepp側に利用を断られており(個人での利用はNG)、交渉の末に特例で借りる事ができたと語る。また、発表当初のチケット売りは芳しくなかったが、公演成功の為に駆け周り、おかげで多くのテレビや雑誌にも出演できたと、公演までの道のりを振り返った。

その中で、「小山薫堂 東京会議」(BSフジ)にも取り上げられているが、実は13歳の頃に脚本を持ち込んだ事があったという。“約10年後に成果が実る”という、里咲りさの歴史や人生も感じられる日となった。

たった一人でのZepp公演は身を削る程の苦労があったようで、「一人でZeppなんて借りちゃダメ」「ダイエットにオススメ」と自虐にして笑いを誘っているが、たった一人で見事に公演を成功させた努力を、集まった全員が感じていた。

最後には、「この日をインディーズの奇跡、インディーズの伝説にする」と掲げた里咲さん。これからも歩みを止めず、いつかこの日が伝説となるよう、多くの人に音楽で笑顔を届ける事を誓った。











▽里咲りさ_公式Twitter
https://twitter.com/risamusic925

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