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@JAM in 上海 2017に見る中国アイドル事情(@JAMレポート)

2017/08/25 に公開

写真提供:@JAM in 上海 2017


2017年7月15日、中国・上海にて開催された@JAM in 上海 2017。毎年行われている@JAMの中国イベントで、今年で3回目の開催。

当媒体では昨年からお邪魔しており今回が2回目の取材の為、昨年の比較なども交えレポートする。また翌日には現地アイドルの劇場へも足を運び、日本人が一人もいないアイドル現場を視察した為、中国アイドル市場に関する見解や所感なども別途盛り込んでいく。

▽昨年の模様はこちら
アイドル、アーティスト、声優etc...日本の音楽文化を上海へ!【@JAM in上海2016レポート】


また、@JAMとしては8月26日(土)、27日(日)に横浜アリーナにて「@JAM EXPO 2017」が開催される。
@JAMのイベントの中で最大規模のフェス。既に数々のコラボや伝説的なグループの復活などが発表されており、当日を待ちわびるファンも多い事だろう。
明日、明後日を楽しみにしたい。


@JAM in 上海 2017での、各アイドルの活躍。

■Party Rockets GT
2013年に始動したParty Rockets GT(通称:パティロケ)が、遂に初海外。紆余曲折ありながらも地道に活動を続けてきたパティロケが、遂に@JAMの海外選抜に選ばれるグループとなった。

『セツナソラ』でスタートし、鉄板曲を中心としたセットリストでライトファンである現地人も盛り上がりに加わりやすいライブに。『弾丸ハイジャンプ』などライブで絶対に聴きたい曲も盛り込まれ、日本から来た熱心なファンにも嬉しいセトリにもなっている。

もともと協力者にエリック・マーティン氏がいる事もあり“海外受け”を想定していたかのような楽曲群は現地にあっさりと受け入れられ、初海外ながらいつも通り楽しんでライブをできている印象。今後の海外展開にも期待が高まる出演となった。










lopi・lopi(ロピロピ)での記念写真


■ATF(中国アイドル)
昨年はオープニングアクトとして出演した、上海を拠点とするアイドルグループ。今年は正式にラインナップに並び、この1年の目覚ましい成長を見せてくれた。








■大阪☆春夏秋冬
海外公演を目標としていた大阪☆春夏秋冬(通称:しゅかしゅん)の、待望の初海外公演。

当日は「音楽は世界共通」を掲げ、メインボーカルMAINAさんを軸とした圧倒的なパフォーマンスで魅了。宣言通り“言葉を介さずに”会場一体となったライブを作り上げた。

パフォーマンスによるコミュニケーションを取りつつも、曲中に中国語のセリフや煽りを織り交ぜるというファンサービスも披露。ヒップホップ、R&B、ロックと多ジャンルを跨いだセットリストで、熱気が途切れる事ないステージとなった。

また、現地語での横断幕が用意され、注目度の高さも窺えた。


現地ファンの横断幕









■Idol School(中国アイドル)
モーニング娘。で活躍していた琳琳 (リンリン)こと銭琳(チエン・リン)がプロデュースする中国のアイドルグループ。当日は熱気溢れるファンが注目され、歌唱中やMC中にコール、MIXなどが飛び交う。








■ベイビーレイズJAPAN
準備中

■9nine
準備中


■東京女子流
日本から渡航したグループの中で、一番上海での経験が多い東京女子流。
昨年同様、現地ファンに温かく迎えられ、「おかえり」の旗や赤いサイリウムが会場を彩る。

楽曲も新曲『water lily~睡蓮~』はもちろん、女子流好きなら誰もが知る名曲『ヒマワリと星屑』『おんなじキモチ』の披露もあり、イベント後半ながら熱気は衰える事なく終了。また、メンバーの中国語・英語でのMCなど、「東京からアジア・世界へ」を掲げる女子流らしい一幕もあった。









lopi・lopi(ロピロピ)での記念写真


■わーすた
昨年、The World Standard(世界標準)として初の海外進出をこの@JAM上海で果たした、わーすた。2年連続の参加となったが、この1年の間に海外遠征が増え、もはや“新人”ではなく“常連”の風格に。フランス・パリでのJAPAN EXPO出演からほぼそのまま上海へ渡航しており、順調に世界への開拓を続けている事が窺えた。

当日はわーすたTシャツを着ている観客も多く、特典会も盛況。何よりも女性比率が高く客層の幅が広い事が注目された。『いぬねこ。青春真っ盛り』などライブでの必須曲の披露ももちろんあった他、日中のファンと共に『うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ』でトリケラトプスを倒すのは圧巻だった。









lopi・lopi(ロピロピ)での記念写真


客層などイベント考察

客層は10~30代の男性が中心。わーすた、東京女子流など女性受けの良いアイドルの効果か昨年と比べ若い女性ファンも多く見受けられた。

熱気・客数ともに昨年以上と感じた。大きな要因としては、中国人ファンの増加。昨年は日本人客も多かったが、今年は中国人客が目立った。初中国であるパティロケやしゅかしゅんが日本さながらの盛り上がりを見せていた事から、現地ファンがAKB48などの大手アイドルだけでなく”ネクストアイドルにまでアンテナを張っている事”が挙げられるが、現地のアイドルグループの集客力が上がっている事も理由として挙げたい。

昨年はほぼオープニングアクトやゲスト扱いであった現地グループが、今年はしっかりとファンを呼べている事が盛り上がりを見て感じとれる。“日本のアイドルが中国へ遠征してライブ”ではなく、“日中アイドルの合同イベント”になりつつあり来年以降の開催がより楽しみとなった。

また、Youku(動画共有サイト)など中国での大手ネットメディアを中心に当日は記者が訪れており、前日にも音楽番組などの取材が行われている。そしてスポンサーも大企業が集い、@JAM上海、そして日本のアイドルの注目度の高さが窺える“未来を感じる時間”となった。


▽現地アイドルの視察記事はこちら
@JAM in 上海 2017に見る中国アイドル事情(中国アイドルレポート)


@JAM EXPO 2017

日時  :2017年8月26日(土)27日(日)
会場  :横浜アリーナ
公式サイト:http://www.at-jam.jp/series/expo2017

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