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STEREO JAPAN、フジテレビ屋上を最高にハッピーなPartyに!  TOKYO IDOL FESTIVAL 2015

2015/08/30 に公開

8月1、2日、東京・お台場にて開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015 」。

TIF2日目の8月2日。この日、空は若干、雲が目立った。にも関わらず最高気温は35度を超え、フジテレビ湾岸スタジオの屋上SKY STAGEは、まさに灼熱地獄。ステージの周りはPAブースを除き、日差しを遮るものはなく、たった5分じっとしているだけで、汗が吹き出る。唯一の救いは、ステージの傍にあるドリンク販売のコーナーで、アスファルト砂漠のオアシスだった。

そんな気が狂う程の暑さの中、STEREO JAPANのステージが始まった。照り付ける陽の光が白い衣装に反射する。Stereo Osakaの青木詩絵がDJブースに入ると客席から歓声が上がり、クラップと共にホーンが鳴る。


Stereo Osakaの青木詩絵。まさかの小学生DJ。新曲『Anthem』のMVでは、名演技を見せる。

客席には、カナダやドイツ、イギリスなどの国旗がはためく。さながら、オリンピックの開会式だ。



2020年は、まだまだ先の話。待ちきれずにはしゃぐ「お祭り集団」とでも言おうか。スタート前に聞いたファンの声を拾ってみると「日本一バカになれる」アイドル現場だそうだ。

いや、既存のアイドルという枠には決して収まらないグループであるのは「Party People」と呼ばれるファンのみならず、メンバーを見れば明らかだった。
クラップの波に乗って流れるイントロと同時に飛び出して来たステージで、一番の声を張り上げていたのがStereo Osakaの山田由樹。


Stereo Osakaの山田由樹。


「みんな手を挙げろーーー!!」「踊る準備できてんのかーー!」の雄叫びが空に響く。続く、Stereo Osakaの本母菜摘や小道杏奈も、笑顔全開で踊り出す。



Stereo Osakaの本母菜摘(左)と小道杏奈。本母は「カニカマが好き」らしい。

いつもはDJブースに入るStereo Tokyoの三浦菜々子は、DJをOsakaの青木に任せ、スタート時点では全面に出ていた。



Stereo TokyoのDJ担当、三浦菜々子(右)。今年は舞台にも出演するなど多才な一面を見せる。

STEREO JAPANは、Stereo OsakaとStereo Tokyoのメンバーで構成されたユニット。それぞれ別々にライブを行う事もあるが、この日、Tokyo Idol Festival 2015には、フルメンバーでのパフォーマンスだった。下手にOsaka、上手にTokyoの、まさに「STEREO構成」だった。

Stereo Tokyoは、アニメが好きな岸森ちはな、ほんわかしたイメージの西園寺未彩など、どちらかというと色白で華奢なイメージのメンバーが多い(あくまで筆者のイメージです。Osakaの皆さん、ごめんなさい)。正直、この暑さで倒れやしないかと心配だったが、全くものともせず、歌い踊りきっていた。

7月31日にリリースされたばかりのミニアルバム『Anthem』から『Sidechain Love』が流れた。STEREO JAPANの肝であるDJ用語が随所に散りばめられた名曲。しかしこの曲はドロップ(EDMでいうサビの部分)以外は、メロウな感じさえする。


岸森ちはな。色白で線が細いが、暑さをものともせず踊っていた。

普段、STEREO JAPANはライブハウスなどの屋内での活動が多い。いわゆるディスコティックなライティングに照らされてパーティー感が溢れる演出なのだが、今回は空以外何もないフラットなステージ。一体どうやって盛り上げていくのか心配ですらあった。

7月に福岡で開催された「ももち浜サマーフェスタ2015」でもオープンスペースではあったがステージ上部に設置されたライトが曲に合わせて点滅し、光の演出効果は少なからずあった。それさえ今回は無い。

しかもスタート前に再三「ジャンプ禁止」という主催からの注意事項がアナウンスされていて、手足を縛られた感のあるParty Peopleの皆さん。さてどうする。と思っていたら、手を挙げ、声を上げ、クラップし、踊る。前述の様に、巨大な国旗を掲げたりと、まさにEDMのフェスらしい楽しみ方をしていた。

続いて、デビューシングルの『Electron』。曲中、ステージからの「Party People !!」の掛け声とともに一気に客席がブチ上がり状態になった。ジャンプしてた?っていう愚問は耳に入れないことにしよう。実は、私自身『Electron』のミュージックビデオ撮影に立ち会っているのだが、その時見た、おぼつかなさは今回微塵も感じられず、大化けしていた。これはSTEREO JAPANのメンバーだけでなく、ファンであるParty Peopleと共に作り上げていったものだと確信している。


Stereo Osakaの菊田愛琴(左)と藤原 寿莉(中央)。

そしてミニアルバムのリード曲でもある『Anthem』へと続く。この曲はOTOTOYのサイトで先行配信された時から、ヘビーローテーションしていたのに、全く飽きが来ない。EDMにラテンの血が混じった感じのカッコイイ曲。「WOW WOW WOW」とメンバーと一緒に声を出したくなるし、Party Peopleの野太い「オイ!オイ!」というコールにも加わりたくなった。


Stereo Osaka、STEREO JAPANのピンク担当、田中彩友美。

その他、ステージからはシャボン玉が飛んだり、終盤にはダンサーとして「おっPサンバ」まで登場するなど最後まで飽きさせないステージ構成。最高にハッピーなPartyにいつしか暑ささえ忘れる程だった。

ただ、去り際に本母が声を裏返しながら叫んだ「カニカニカニー!」が、今でも耳に残っている。


【ライブ写真】




























(取材/撮影 矢口明)

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