2022/02/10 に公開
『私でもきっと何者かになれる、すべての時代に融合するポップミュージック』
アイドル、YouTuber、被写体…とさまざまな世界を駆け抜けてきた、ろこ(ぴよちゃれ!)。「若くもなく、特別な才能がなくても、その先の人生、きっと何者かとして楽しく生きられることを証明したい」。そんな想いの一つを結実させる。
「中原みりん」名義で活動していたライブアイドル期のオリジナル音源をまとめあげたアルバム『ヒヨコですティニー』を配信リリース。
収録されているのは、2012年発表の表題曲ほか全10曲。過去、現在、未来、すべての時代に融合するポップミュージックが揃った作品が完成!
■New Album『ヒヨコですティニー』収録曲
①ヒヨコですティニー(作詞、作曲、編曲 Codi)
②Sepia(作詞、作曲、編曲 Codi)
③帰り道(作詞 中原みりん、作曲、編曲 Codi)
④Bitter&Sweet(作詞 貿易風、作曲、編曲 ちばけんいち)
⑤スキナキミ(作詞、作曲、編曲 CK)
⑥こっつんこ(作詞 中原みりん、作曲、編曲 KuKuDoDo)
⑦ヒヨコですティニー リアレンジ①(編曲 KuKuDoDo)
⑧ヒヨコですティニー リアレンジ②(編曲 マンノカズミチ)
⑨ヒヨコですティニー カラオケ
※ジャケットイラストは、元ゆるめるモ!のようなぴちゃんに描いていただきました。
※6曲+リアレンジ2曲、カラオケ版1曲の9曲入りアルバム
■information
2022年2月20日(日)@吉祥寺SHUFFLE(東京)
2022年2月25日(金)@TwinBoxGARAGE(東京)
2022年3月5日(土)@シアターZONE(名古屋)
2022年3月6日(日)@シアターZONE(名古屋)
2022年3月19日(土)@新宿motion(東京)
■インタビュー
『特別な才能がなくても楽しく生きられる!私の2ndアルバム』
――ろこ(ぴよちゃれ!)さんが音楽活動を再開することになったきっかけを教えてください。
2015年にアイドルグループ、ナト☆カンを卒業し、以降は2016年開設のYouTubeチャンネル『ぴよちゃれ!』を中心に活動していました。UUUM専属の動画クリエイターだったのですが、フリーになったことをきっかけに「アイドル業界を振り返ってみよう」という気持ちになりました。ただ、音楽活動から再開させようにも「せっかく良い曲があってもCDは全国流通していない。配信リリースをしようにもライブ活動をおこなっていない。結局、何もない状態と同じだな」と思ったんです。そんなとき、かつて「中原みりん」名義で歌い続けていた『ヒヨコですティニー』をずっと愛してくれている人たちの存在を知りました。「そういえば自分は、ソロアルバムをリリースすることが夢だった」と思い出し、「何もない状態だけど、これを機に楽曲をリリースしよう」という気持ちがふくらみました。
――リード曲『ヒヨコですティニー』は2012年に限定リリースしていた作品ですね。
そうです。幼少期からずっと「みんないつか消えてなくなるんだな。それって怖いことだな」と考えることが多くて。音楽に対しても同じで「自分の作品を遺しておきたい」と思っていました。音楽、映像、写真などはなかなか消えないものですよね。だからこそちゃんと「作品」という形にしたかったんです。
――『ヒヨコですティニー』は約10年前に出来上がった曲ですが、色褪せた感じがまったくありません。
ライブで初めて歌ったのは2012年4月頃、大阪のライブハウスでした。もともと大阪の同人音楽サークル・ばーどちゅーんで歌い手をしていたのですが、そこを離れてセルフプロデュースで活動することになり、「盛り上がるオリジナル曲が必要だ」と考えて制作に取り掛かりました。ただ音楽制作のノウハウもなく、右も左も分からなかったので、まず「この方にお願いしたい」という作曲家を探し回り、自己アピールなど用意して猛アタックしました。ボイストレーニングでは数十曲の課題をひたすら練習していました。そういった積み重ねがあったので、時間が経っても楽曲としての力が持続しているのかもしれません。
――『ヒヨコですティニー』には、中原さんのどんな気持ちが込められていますか。
制作当初はあまり何も考えていなかったのですが、今回、リリースするにあたって改めて歌詞を読み返してみると、「私の自己紹介みたい」と感じました。20歳からアイドル活動を始めたのですが、当時は一人暮らしでお金に余裕もなく、会社員との兼業で毎日が忙しかったんです。あとお節介な性格なので、人間関係の難しさもあの頃は抱えていました。「いつも見ていてね ずっと近くで 一人じゃフラフラ迷っちゃうよ 強くなる ねぇ聞いて 思い描くの夢のストーリー ぴーぴよぴよーぴぴーぴよぴよー♪ 鳥頭だけど忘れないよ もし翼が折れても君の存在を力に飛ぶよ! 」という歌詞は特に自分自身に近いです。私は作曲ができないし楽器も弾けない。ひとりでは何もできないんです。それを自覚しているので、助けてくれる人たちに感謝しています。私はちょっとしたことでもすぐ忘れる性格なのですが、手を差し伸べてくれた人たちのこと、大切なことは忘れません。そんな想いが投影されています。
――今回の『ヒヨコですティニー』には「KuKuDoDoアレンジ」「KAZUバンドアレンジ」と2つのアレンジバージョンも収録されています。
KuKuDoDoさんは20歳の頃にお世話になっていた、ばーどちゅーんの代表の方です。KuKuDoDoさんはピコピコした可愛い世界観も持っていて、「どうしてもお願いしたい!」とご依頼させていただきました。KAZUさんはもともとバンドマンで、10年ほど前にライブハウスで知り合いました。「いつか何かしましょう」とずっと話していたんです。しかも音楽だけではなく料理研究家、インフルエンサー、YouTuber、カメラマンなどマルチに活躍されており、尊敬しています。
――アルバムには2011年発表『Bitter&Sweet』も収録されていますね。
『Bitter&Sweet』もソロでよく歌っていた曲です。この曲は、サンダルテレフォンさんなどへ楽曲提供している、
ちばけんいちさんが作曲してくださいました。歌詞は当時。ばーどちゅーんのメンバーだった方が担当しているのですが、ちょっぴり切ない内容。Aメロ、Bメロでグッときて、サビでは思いっきり明るいところが好きです。私は駆け引きが苦手なので、「恋の駆け引きより 風を感じていたい 痛み走り去るように Oh my sweet darlin 例え誰より素敵な人 巡りあうステージきっと見つけるのbitter and sweet」という箇所に共感できます。ライブの際は間奏ではお客さんに「元気ですかー!?」などと呼びかけるコール&レスポンスがあり、ほかにも振りコピもあって、お客さんとコミュニケーションが取れる曲です。
――『Sepia』『帰り道』『スキナキミ』『こっつんこ』もそれぞれ聴きどころがたっぷりありますね。
『Sepia』は、『ヒヨコですティニー』のCodiさんが作曲担当で、すごく切ない雰囲気が漂っています。まだまだ私の歌唱力や表現力が追い付いていなくて、ライブではあまり披露できていないんです。いつかみなさんの前でしっかり歌えるようになりたいです。『帰り道』はCodiさんが作曲。詞を自分で書いたので思い入れも深いです。私は良くも悪くも正直な性格なので、そのときの心境がそのままあらわれています。このときはきっと、一人暮らしで寂しかったんだろうなあって(笑)。『スキナキミ』は、きゃりーぱみゅぱみゅさんの『PONPONPON』をイメージして作っていただきました。きゃりーさん、Perfumeさん、KOTOKOさんが大好きなんです。『こっつんこ』はKuKuDoDoさんが作曲。私が作詞をしていて、ムカついたり、気分が爆発しそうになったりしている内容がいかにも自分っぽいなって。こちらもライブではあまり歌ったことがないので、機会あれば。
――アルバムジャケットのイラストは、ようなぴさんが担当されていますが、どういうきっかけでオファーされたのですか。
ようなぴちゃんとは、ナト☆カンでの活動初期に対バンで知り合って仲良くなりました。私がナト☆カンに加入したのが2013年9月18日、ようなぴちゃんがゆるめるモ!に加入したのが2013年9月21日で同期なんです。しかも担当カラーが同じ白色だったので「仲良くしよう」と声をかけてくれて、「優しい、好き!」となりました。そのあと、ようなぴちゃんはゆるめるモ!で大人気となり、グループ卒業後もソロでのライブやイラストレーターとしても活躍されています。ようなぴちゃんの「にこにこふわふわ優しい世界」という世界観がとても好きで、「ジャケットのイラストをお願いするなら、ようなぴちゃんしかいない」と連絡しました。すごく優しくて可愛いイラストを贈ってくれました。
――今後の音楽活動の展望については?
アルバムのリリースイベントを開催予定です。告知はすべてTwitterでおこなっているので、ぜひフォローしてください。リリースイベント後も、東京を拠点に無理のない範囲でライブ活動をやっていこうかなって。「ろこ」名義での撮影会、あとYouTubeへの投稿も自分のペースで頑張りたいですね。
――最後にあらためて今回のアルバムのアピールポイントを教えてください。
まず、ようなぴちゃんのイラストが可愛いです。ジャケットに注目してください。楽曲は、きっと良いと思ってもらえるはず(笑)。ぜひ聴いてみてください。
■中原みりん(a.k.a.ぴよちゃれ!ろこ) Profile
岡山県総社市出身。神戸市外国語大学卒業。2008年、大阪日本橋を中心とした同人音楽集団BirdTune(ばーどちゅーん)で、KuKuDoDoを中心として楽曲を制作。電波ソング、エレポップ、テクノポップ、NewWaveなどをアキシブ系音楽として制作していた。2013年9月に上京し、アイドルグループ「ナト☆カン」に加入。コンセプトは「ハチャメチャ適当アイドル」。サウンドプロデュースは『→SCHOOL←』の矢野晶裕。当時の担当カラーはホワイトで、キャッチコピーは「庶民派アイドル!ナト☆カンの隠し味!」現在は、YouTubeチャンネル「ぴよちゃれ!」でゲーム実況や、撮影会モデルとしても活動中。
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/roco_711/
【公式Twitter】
https://twitter.com/roco_711
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