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萌えこれ学園、BLITZから中野サンプラザ、そして武道館へ無謀な挑戦か、とあるアイドルグループの挑戦

2018/04/03 に公開

萌えこれ学園というアイドルグループが、2019年に武道館単独公演の開催を目指している。これに先立ち昨年10月3日、赤坂BLITZ(現・マイナビBLITZ赤坂)公演を開催。この時、必達動員目標600人のミッションを達成できなかった彼女たちは、2018年3月20日、「追試公演」というかたちで再びBLITZに挑むこととなった。

SEとともにスクリーンがメンバー1人ひとりのプロフィール画像を映し出す。オープニングはアイドルらしく、可愛い自己紹介パートで口火を切った。緊張の糸が切れるように歓声がこだまする。一瞬の暗転の中、静けさがあたりを包み込み、今まさに「追試」という名のリベンジが始まろうとしている。

シンバルカウント。1曲目から激しいロック調の『BRAVE』が静寂を切り裂く。エレキ、ピアノがメロディアスな旋律を奏でる萌えこれ学園の楽曲中で最も高まる曲だ。広報委員(ファンの呼称)はこの光景を約半年の間待ち望んだことだろう。しかし、これは“Go to 武道館”の通過点であり始まりに過ぎない。

立て続けに『again』『恋の魔法』とアップテンポな曲が続く。12人というメンバー数は、それだけで迫力を感じる。さらに、今回は彼女たち1人ひとりとファンの特別な想いがのっかっているだけあって、この広い空間に負けない勢いをパフォーマンスから感じた。

ここでMCを挟み、メンバー自己紹介へ。1人目の「先生」こと熊野はる(くまのはる)は、アイドルとして10年を超えるキャリアもさることながら、メンバー随一の歌唱力と流れるようなトーク力で圧倒的な存在感を出している。キャッチフレーズにある「三十路プラス2」が頭から離れない。

理事長(プロデューサー)からお話をうかがっていると、彼女への絶大な信頼が感じられる。グループを牽引する監督であり、精神的支柱だ。

そして、當銘菜々(とうめなな)は萌えこれ学園の「元気印」で生徒会長、実質的エース。元気で明るいキャラはアイドルのイメージそのもの。「二次元担当」で生徒会副会長の土屋唯(つちやゆい)はヲタクを売りにしているものとみられる。次に「メガネ担当」で書記の佐々木千咲子(ささきちさこ)。なぜ書記なのだろと思い咄嗟にプロフィールをググってみたら、特技にタイピングとあった。一見、知的なイメージがあるが、トレードマークのメガネにレンズは入っていないらしい。先生の熊野を含むこの4名がグループの中心メンバーからなる「生徒会」。ここでは伝えきれないが、他にも個性的なメンバーがたくさんいる。
 
これほどまでにメンバーの数が多いと、1人ひとりの個性の出し方やメンバーが欠けた時の歌割り、立ち位置の変更が大変そうである。などと思っていたら、想像していた以上にフォーメーションチェンジや細かな振付など丁寧に作り込んであったのが好印象だった。やはり武道館を目指しているだけあって、意識の高さが随所に垣間見られた。

この日のパフォーマンスとファンのレスポンスを観るかぎり、萌えこれ学園というグループにはライブアイドルに必要な愛嬌やひたむきさ、そして1人ひとりが前へ前へと出て行こうとする勢いを強く感じる。この日の動員数は695名。みごと目標としていた600人をクリアし、次なるステップである中野サンプラザ公演へと進むことが決定した。
 
地下アイドルに限らずだが、歌やダンスの表現力がそのグループの実力を表すひとつの指標であると言える。この点に関して言えば、萌えこれ学園というグループは、これからライブへ足を運んでみようとしているアイドルファンはもちろん、少しでも上にいきたいと考えているアイドル予備軍にとっても丁度良い刺激になるのではないだろうか。












【萌えこれ学園 PROFILE】
2014年4月1日結成。学園テーマのアイドルグループ。都内を中心に毎月3回の定期公演を開催中。4年連続でマイナビBLITZ赤坂単独公演を開催。現在、メンバーは先生1名と生徒11名の12名。2019年に本気で武道館での単独公演開催を目指している。目下、2018年7月〜9月開催予定の中野サンプラザ単独公演に照準を合わせ活動中。



萌えこれ学園 公式HP
http://moecore.com/

『ShinyDream』MV
https://youtu.be/RjGe7wWB8xk

『夢幻華』MV
https://www.youtube.com/watch?v=8xfvbOyMHyI

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