2017/12/03 に公開
11月29日(水)にyoshimiは、アイドル活動を始めて10周年を迎えた。d-trance/duro/yoshimi/d-girlsと形を変えながら…現在はd-girlsとyoshimiソロ2つの表見の道を築きながら、ひたすらアイドルとして走り続けてきた。
これからもyoshimiは、アイドルとして魂続く限り走り続けると胸に誓っている。同時にyoshimiソロとしての活動は、バラードを中心に据えているようアイドルという枠を超え一人の表現者として大切にしている場。
10周年という記念日ではあるが、むしろ、これからyoshimiとしてどんなスタイルを描いてゆくのか。その姿勢を示そうと行ったのが、11月29日(水)にshibuya eggmanを舞台にしたワンマン公演「【yoshimi 10周年記念単独公演~10年目の奇跡~】」だった。
この日は、オープニングアクトに安島菜々を。ゲストに、nao(I WiSH)と星野みちるを迎えライブを構成。この日の模様を、これからお届けしたい。
オープニングを飾ったハートフルな安島菜々のライブを受け、yoshimiのステージへ。会場の中へ青空を描くようにyoshimiが『青い鳥』を歌いだした。少しずつ青い色を塗り重ねるよう、彼女はさえずる小鳥のように優しい歌声を場内へ響かせていった。次第に躍動する演奏に合わせ、yoshimiの歌声もどんどん光を帯びてゆく。その歌声は、これからどんな物語を描き出すのか、素敵な始まりの予感に心が嬉しくときめいた…。
爽やかな景色から、一変。胸の奥から込み上げる想いを歌声に乗せ解き放つように、yoshimiはミドルバラードの『Top Secret』を朗々と歌いだした。深みを持った歌声が、触れた人たちを蒼い心の奥底へと連れてゆく。その心は、深い海のよう神秘な。でも、何処か母性にも似た温もりを覚えさせてくれた。触れてはいけない彼女の秘密に触れたような、その感覚が愛おしかった。
「今回はですね、生演奏がたくさんあるんですよ」の声に続き、まずはエレピと歌のコラボステージへ。ここではカバー曲を披露。まずは、絢香の『三日月』を歌唱。しっとり場内へ染み渡るピアノの音色の上で、yoshimiは言葉をひと言ひと言噛みしめるよう、切々としたピアノの旋律へそっと寄り添いながら歌いかけてきた。サビで響かせた澄み渡る美しいファルセット声もyoshimiの魅力。
もう1曲が「d-girlsで共演したときに衝撃を受けたアイドル界のバラード女王の上野優華さん」の『恋日記』をカバー。切ない歌にも関わらず、yoshimiの歌声から温かさがジワッと滲み出てくるのも、彼女自身がこの歌をとても愛おしく心で受け止めているからだ。
晴れな表情から、何時しかしっとりと歌の魅力に心引き寄せられたところで、ライブはゲストの星野みちるへバトンタッチ。しっとり大人の魅力振りまく星野みちるのライブを受けて流れたのが、yoshimiの過去のライブ映像や今回の単独公演に賭ける想いを語った映像。
ピンクのドレッシーな衣装に身を包んだyoshimi。後半戦のライブは、I WiSHのnaoのピアノ演奏に乗せ、I WiSHのカバー曲『明日への扉』からスタート。軽やかに鍵盤の上を舞い踊る音色へ寄り添い、yoshimiは心弾むように歌いだした。サビへ向かいステップするように、サビでは大きくスキップするよう心地好く唄うyoshimi。その姿が眩しく瞼に焼きついた。
続いて披露したのが、naoの手による新曲のバラード『Song for you』。みずから作詞をしたこの歌には、「ずっとこれからも歌い続けます」という決意を込めている。
naoの琴線をキュッと疼かせる優しいエレピの音色に乗せ、決意を自身へ言い聞かせるようにyoshimiは『Song for you』を熱唱。「大げさに言うなら 声が枯れるまで心込めて唄うから」。つい「大げさに」と言ってしまうところがyoshimiらしさ。
「星の数ほどいる人たちの中から私を見つけてくれて~認めてくれたから」。いつもファンの人たちや、身近の人たちのことを第一に考える彼女らしさも見える歌であり、同時に、「この先の未来も叶うのなら 身体朽ちるまで歌い続けてゆくから」と、自身の強い意志もyoshimiはしっかりと伝えてきた。
ここからは、生バンドを従えてのステージへ。披露した美しいバラードの『Belive in Love』は、友人の結婚式に祝福として届けた歌。愛しくも大切な親友へ、素直におめでとうの想いを捧げたこの曲。幸せに満ちた歌声と演奏に触れていたら、こちらまで幸せのお裾分けをいただいた気分になれていた。
「10年間いろんな仲間と出会い、別れを繰り返してきたんですけど。一緒に頑張ってきた仲間へ向けて作りました」と語ったあとにyoshimiが歌ったのが、『ベストフレンド』。「出会いは偶然でもかけがえのないもので」。出会いを必然や絆に変え続けてきたyoshimiだからこそ歌える『ベストフレンド』もまた、yoshimi流の人生歌。触れ合ってきた仲間たちの姿を想い浮かべながら、歌う彼女。みずから初心を貫き歩み続けるyoshimiだからこそ贈れるエールとして、歌が胸にジンと染みてきた。
これまでの胸に響かせるステージから着替えるように、終盤は椅子席に座っていたファンたちも立ち上がり、盛り上がりのコーナーへ。飛び出した『証』へケチャや声援、手拍子を返すファンたち。スリリングでサスペンス、しかも勇壮で華やかな楽曲を、凛々しい歌声を胸へ撃ち放つようにyoshimiは歌いかけてきた。次第に場内へ熱が膨らんでゆく。最初は遠慮ぎみにノッていたファンたちも、歌が終盤へ差しかかる頃に思いきり身体を揺らし絶叫を上げていた。やっぱみんな、力強いyoshimiの姿も待っていたんだね。
その想いへ応えるように、yoshimiはドラマチックでパワフルなダンスロックナンバー『Second position』を熱唱。力強さの中へ可憐な表情もスパイスした歌声に刺激を受け、騒ぎ続けるファンたち。何時しか場内には絶叫にも似た熱いコールが飛び交っていた。上がっていく興奮の熱。そして…。
最後は、yoshimiのライブをつねに熱狂で支えてきたアッパーでトランシーなテクノチューン『monochrome』だ。フロアーから沸き起こる「yoshimi」コール。演奏が進むごとに大きく唸り躍動するグルーヴ。感情の昂りを抑えられない。いや、もっともっと気持ちを暴走させてくれ。このまま一緒に熱狂の果てまでイキきりたい気分だ!!
熱したアンコールの声を受け、舞台上にはこの日出演した人たちが集合。最後の最後に、naoのピアノ演奏に乗せ、yoshimiをバラードシンガーとして開花させた歌『ありがとう』を披露。「みずからが選んだ道だけど」と歌い始まるように、『ありがとう』もyoshimiのアーティストとして胸に強く抱く信念と支えてくれる人たちへの感謝の想いを綴った歌。サビで3回タイトルを繰り返す歌声は、触れた人への感謝の気持であり、同時に、僕らが彼女に贈りたかった言葉。とても思いやりの強いシンガーだからこそ、僕らもyoshimiへ想いを返したくなる。そのやり取りが、この日もとても温かく愛おしかった。
今後もyoshimiはソロとして、むしろ今はd-girlsを軸に据えて活動をしている。d-girlsの定期公演はもちろん、yoshimiとしても定期公演を行っているように、両方の活動へ熱い 視線を注ぎ続けて欲しい。naoが作った楽曲は、リリースの機会も生まれそうだけに、こちらも早く現実化することを期待したい。
TEXT:長澤智典
―セットリスト―
『青い鳥』
『Top Secret』
『三日月』(cover:絢香)
『恋日記』(Cover:上野優華)
『明日への扉』(Cover:I WiSH)
『Song for you』
『Belive in Love』
『ベストフレンド』
『証』
『Second position』
『monochrome』
-ENCORE-
『ありがとう』
yoshimi Blog
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yoshimi twitter
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d-girls Web
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