2017/08/25 に公開
秋元康がプロデュースする新劇団「劇団4ドル50セント」の旗揚げ記者発表会が8月23日に草月ホールにて開催された。
秋元プロデューサーおよび脚本を担当する丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)らクリエイター陣と、劇団員31名が顔を揃えた。
「劇団4ドル50セント」は、秋元康と松浦勝人が初めてタッグを組んだプロジェクト。
2016年9月に劇団を立ち上げること、および日本全国でオーディションを開催することを発表。応募総数5000件から、年末に最終審査を行ない、31名の劇団員が選出された。
なお劇団名は、ジャニス・ジョプリンが「4ドル50セント」を握って亡くなっていたという実話を元に、秋元が命名した。
記者発表会では、劇団員のバックボーンや想いを感じさせるようなプロローグ映像を挟んで、女性21名、男性10名の劇団員が、初めての演技を披露する。
メンバーの個性を感じさせつつ、ジャニス・ジョプリンが死んだ際、手に掴んでいた「4ドル50セント」の物語で、「ジャニスが掴みたかったものは釣り銭じゃない。夢だ!」と、秋元プロデュースの楽曲「少年よ空を見よ」で、今の自分たちの想いと重ねる。
さらに劇団員から選抜した女性8人の派生ユニットも制服姿で登場。
同じく秋元プロデュースの「愛があるから」で、瑞々しいパフォーマンスを披露した。
会見に出席した秋元プロデューサーは、ずっと劇団をやりたかったこと、AKB48も最初は劇団をイメージしていたことなどを語りつつ、「若き劇団員たちと、日本を代表するクリエイティブスタッフで、掴めるものを考えた時に、ジャニスの話を思い出して劇団名を付けた」と明かした。
劇団のトータルプロデューサー、総合演出は秋元康。
丸尾丸一郎は、秋元さんから話があった時に、「本当にびっくりしました。でも打ち合わせを重ねるうちに、秋元さんが劇団少年だったこと、本気な気持ちをお聞きして、秋元さんのそばでブレイクする瞬間を立ち会いたい。演技もダンスも歌もまだ未熟。しかし、今の彼らにしかないもの、彼らの表現欲求が伝わるものにしたい。」
AKBなどの振り付けも担当しているCRE8BOYは、「景色がみえてほしい。感情が見える振り付けを意識した。アイドルとは違ったパフォーマンスに仕上がったのではないか」と語った。
近山は「劇団としての核。真剣にやっていることを感じさせなきゃいけないというのにこだわってアートワークを作りました。その中でも、気にしたのは熱量。すごいポテンシャルを秘めた劇団員の熱量。我々の想いを込めました。」とコメント。
和田俊介は「映像の音楽の打ち合わせも、お芝居の打ち合わせも刺激的なアイディアの連続で、センスのいい劇団にして、世界にうっていきたい。」と野望を語った。
今後は11月3日(金)より、青山スパイラルホールにてプレ公演を開催し、2018年2月8日より、新宿紀伊国屋ホールにて旗揚げ公演を行なう。
さらに、女性8人組の派生ユニットでも劇団のプロモーション活動を実施するほか、劇団員各自の個性に合わせて、映画やドラマ、多岐にわたる活動を行なっていく。
会見後、囲み取材に初めて応じた劇団員達は初々しい対応を見せた。
劇団でセンターを務める高校3年生の國森 桜は会見で見せたプロローグ(演劇)について、言葉をつまらせながら、「緊張はそんなにしてないんですけど、ダンスの振りやセリフの言い方などの練習をたくさんしたので、それがたくさん出せたと思います。」とコメント。
劇団リーダーの岡田帆乃佳は「11月に向けて、ド素人なりの熱量で、人の心を動かせるようにがむしゃらに稽古して頑張ります。日本一熱い劇団になることです。まずは日本一。世界は……シカゴ? シカゴですよね?シカゴ行きます。」と、シカゴにこだわった。
劇団のキャッチフレーズは「夢を見たけりゃ、目を開けろ。」。
まだ夢と熱量しかない、しかし夢と熱量を持った31人が、日本のエンターテインメントの中で躍動を始める。
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