2016/07/15 に公開
これまで、地元の京都や活動のホームグラウンドにしている大阪では幾度となくワンマンライブを行えば、今年5月には大阪BIG CATを舞台にした単独公演を通し500人を越す動員を記録。今や関西ではトップクラスの人気と実力を誇るミライスカート。もちろん東京を軸に据えた関東圏でも、AKIBAカルチャーズ劇場を舞台に、はんなり定期公演「宜しくお頼申しますぅ。」を行えば、数多くの有名イベントにも参加してきたように、関西に負けず劣らずの支持をつかみ続けてきた。その成果を形として見せる場としてミライスカートは、ついに東京での初ワンマン公演を行った。
7月10日(日)、TSUTAYA O-nestを舞台にミライスカートは東京初ワンマンライブ「京より舞うは山百合の音」を、「京の部」「都の部」と一日二回のワンマン公演として実施。これはミライスカートにとっても初の挑戦。2公演ともチケットは完売。着実に東京でもミライスカートへ追い風が吹き出したことを、先に報告しておこう。
場内には、「目指せZepp」の張り紙や、「よぅおこしやす」「お願いおたのもうします」など、メンバー自身の書いたポップがいくつも貼られていたように、ファンたちを迎えるメンバーらの温かい心使いも、メッセージの一つ一つから見えていた。
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ミライスカート3日連続ロングレポート第一弾!「京の部」と題した昼公演レポート
「都の部」と題した第二部は、「京の部」の最後を飾った『Beautiful days』から幕を開けた。満員の観客たちにより熱の籠もった場内へ、彼女たちは爽やかな風を吹かせだした。その風は、すぐ熱風に変わっていた。スカートを翻し、軽やかに歌う4人。その姿は、まるで天使たちの戯れゆく様にも見えていた。
一転、ディープなダンスビートが響きだした。妖艶な仕種を交えながら、4人は『コ・イ・ハ・カ・プ・チ・ー・ノ』を歌いかけた。「可愛いだけじゃいられない」「残さずに飲み干して」、彼女たちの中にある女の面を覗かせながら、挑発するように彼女たちは歌いかけてゆく。この曲を通し、4人が隠し持ったセクシーな表情を感じ取った人たちも多かったのでは??
妖艶な魅力も活かしながら、情熱性満載で彼女たちは『1秒前のシンデレラ』を歌いだした。いや、この楽曲でも4人は、大人の色気をほのかに漂わせながら挑発するように歌いかけてきた。むしろ壊れそうな清純さにドキッとすれば、その危うさに、視線も気持ちもグッと引き込まれていた。
「よろしくおたのもうしますぅ」と、お馴染みの挨拶。「二部の裏テーマは"都の部"になります。"都"は京都の都でもあるし、東京都の都でもあるし、都会の都であるように、京都のミライスカートがシティにやってきたぞということでやります」(児島真理奈)と、「都の部」のテーマについて語ってくれた。
相谷麗菜の奏でるエレピの演奏に乗せ、ゆったりとした旋律流れるメロウバージョンにアレンジして届けたのが『Rocket Love』。何時もはテンションを上げるアッパーチューンが、相谷麗菜の切々としたピアノの音色に導かれ3人が歌声を重ねあうことで、楽曲はとても美しい心を潤すバラードに変貌。この表情を通し、まだまだ懐深い表現の手腕を彼女たちが持っていることを実感。エレピとハーモニーによるパフォーマンスは、またミライスカートの新しい魅力になりそうだ。
優しい雰囲気から、ふたたび表情は一変。「私たちは、上だけを目指してこの曲を歌いたいと思います」、林奈緒美の言葉と手拍子のリードを合図に『千年少女~Tin Ton de Schon〜』が飛び出した。キラキラと輝きを放ち疾走してゆく演奏に飛び乗り、4人は身体を思いきり躍動させながらパワフルに歌をぶつけだした。楽曲が進むごと、感情がどんどん昂ってゆく。そのままMAXまで上がりきらなきゃ気持ちは止まらない。場内中に次々と響く絶叫が、その想いを証明してゆくかのようだった。
歌へ入る前に、橋本珠菜がサビの振りを伝授。続く『キラヒラレボエボ』を4人は、スタンドマイクを前に歌唱。カラフルでパワフル、何より躍動するビートが気持ちをウキウキはしゃがせてゆく。4人も両手を使った振りを用い、会場中に一体化した舞いの風景を描き出していた。
後半の口火を切ったのは爽やかなパーティチューン『鉄則Aライン』。身体は弾むのに、4人は爽やかな風を運んでゆく。サヒで会場中の人たちが「オッオオオッオー」と絶叫すれば、その場でガンガン飛び跳ねていた。スカイブルーの歌の風を抱きながらも身体は火照りを抑えきれない。むしろ、炸裂した感情をもっともっと解き放ちたい。身体の奥底から沸き上がる叫び声と一緒に…。
その想いへ応えるように、メジャーデビュー曲『COSMOsSPLASH』が飛び出した。会場中に炸裂した熱狂的なコール。4人はその声援をパワーに、空へ駆け上がるようカラッとした晴れな歌声で、場内を野外パーティのような空気に塗り上げていった。まさに、「心震わせながら(熱狂を胸に)進んでく」気分だ。
「今から勝負の夏が始まります。怖じけずに大きなステージへ進みたいなと想います。Zeppに一緒に行きたいです、お願い」とファンたちへのお願いをしたところで、応援してくれる人たちへのおねだりソング『おねがい』へ。ただ熱狂するだけではない、このステージには一つの流れがある。未来へ進む4人が、何故、この歌をみんなへ届けようとしているのか。自分たちの想いをなぜファンたちの気持ちへ重ね合わせたいのか、彼女たちは「夢を見せてあげたい」と歌いかけてきた。それは、「一緒に夢をみようよ」という誘いのモーションだ。わかってるよ、僕らもまた、未来へ広がるその景色を共にみたいと本気で願っているんだから、本当に楽しみにしてるんだから。彼女たちは『おねがい』を通し「君がいなきゃ次の未来何処にいけばいいかわかんない」と歌いかけてきた。だったら、一緒に探そうよ。
未来地図を一緒に探そうよと誘うように、最後にミライスカートは『未来ノート』を歌いかけた。「未来の鍵は今にここにある」、その歌詞通り、満員の観客たちと一緒に作りあげた熱狂の輪がもっともっと膨らめば、きっとそこにはミライスカートが描くオンリーワンな物語が描き出されてゆく。そんな確信を、熱狂に嬉しく溺れながら強く強く実感していた。なんてったってナンバーワンな存在だからね。
熱狂的なアンコールの声を受け、ふたたび4人は舞台へ姿を現した。披露したのが、強烈に腰へ響く低音ダンスビートの上で、ちょっぴり大人の色香も漂わせ、艶やかに?!歌いかける『ギ・ミ・ユ・ラ』。背伸びした4人の姿に、爽やかな色気を覚えるところはご愛嬌。むしろ、これからどんな風に女へ磨きをかけるのかが楽しみ??。いや、今のままでいいかも(笑)。
「ミライスカートは東京へ来るたびにアイドルさんの多さに驚かされれば、そのぶん勉強にもなりますし、その中でミライスカートの持つ"はんなり&ポップ"をどう表現できるか、どう関東のみなさんに受け入れてもらえるかが毎回勉強になってます。これからも京都の風を吹かせつつも、関東でたくさん挑戦できたり、もっとチャレンジしていきたいです。まずはZeppに立つことが大切な目標です。そしてもっともっとアリーナやホールや大きなステージに立てるアイドルを目指して頑張っていくので、みなさんの応援の力を貸してください。みなさん一人一人がミライスカートチームの一員です。これからもついてきてください」(児島真理奈)
最後は、ミライスカートの原点であり、始まりを告げた『ナモナイオト』を披露。この歌の通り、流れてゆく時間の中で彼女たちは、着実に、そして確実に未来をつかみ続けてきた。この歌は、ミライスカートの意志を示した、心の原点だ、何時になっても追いかけ続ける意志を示した歌だ。この日も彼女たちは、いろんな歌を届けてくれた。そのすべてが、彼女たちの明日を築く未来の音になる。その音が止まない限り、ミライスカートにはいろんな夢が近づいてゆく。大サビで会場中の人たちと大合唱しながら、メンバーも、会場に足を運んだファンたち一人一人が、自分自身の未来の音を聞いていた。ミライスカートの歌を心の応援歌にしながら…。
東京初ワンマンを2公演ともソールドアウトさせ、また一つ大きな夢を現実に変えたミライスカート。次はどんな未来の音が響いてくるのか、その発表を。そして彼女たちの未来ノートにどんな素敵な歩みが綴られていくのか、楽しみにしていようじゃないか。
写真提供:6notes
TEXT:長澤智典
2016年7月10日(日)@TSUTAYA O-nest ワンマンセットリスト(2部)
テーマ:都の部
-overture-
『Beautiful days』
『コ・イ・ハ・カ・プ・チ・ー・ノ』
『1秒前のシンデレラ』
『Rocket Love』
『千年少女~Tin Ton de Schon〜』
『キラヒラレボエボ』
『鉄則Aライン』
『COSMOsSPLASH』
『おねがい』
『未来ノート』
ENCORE
『ギ・ミ・ユ・ラ』
『ナモナイオト』
ミライスカート Web
http://www.miraiskirt.com/
▼京の部(昼の部)の模様はこちら
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